[埼玉・蓮田市]特集「ご存じですか?障害者差別解消法」 (2016/2/23 金井茂樹)
この記事は「広報はすだ 2016年2月号『特集(ご存じですか?「障害者差別解消法」)』」を紹介し、コメントしたものです。
◇ ◇
今年の4月1日から「障害者差別解消法」が施行されます。この法律は、障がいのあるなしに関わらず、お互いに人格を尊重し合いながら共生できる社会を目指すもので、障がいを理由とする差別を解消するための基本事項や、国、自治体、民間事業者などが障がいを理由とする差別を解消するための措置などが定められています。4月からの施行にあたって、講演会やリーフレット・チラシの配布、関連事業のボランティアの募集といった啓発活動を始める自治体が増えてきました。マイ広報紙でも「障害者差別解消法」で検索すると、40件以上の記事を読むことができます。
今回は、そのような自治体のなかから埼玉県蓮田市「広報はすだ」2016年2月号の「特集 ご存じですか?障害者差別解消法」を取りあげます。この記事では、この法律が制定された背景や「不当な差別的取扱い」「合理的配慮」「社会的障壁」といった専門用語についての解説が掲載されています。また、蓮田市障がい者団体連絡協議会会長・有馬直樹さんによる「障がいのあるなしに関わらず、困っている人を見かけたら、お互いに助け合うことのできるような社会になってほしい」とのメッセージも掲載されています。
世界一のスピードで高齢化がすすむ日本においては、障害のある人のことだけでなく、行政、地域の団体、地域に暮らす一人ひとりが、お互いの立場に立って考えることが、みんなにとって暮らしやすい街になるのだと思います。“相手の立場になって考えられる力”を身につけること―その大切さをあらためて感じました。
☆埼玉県蓮田市のマスコットキャラクターは「はすぴぃ」です。
- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報はすだ 2016年2月号