[鹿児島・指宿市]【働く女性の注目記事】寄ってらっしゃい!~広報いぶすきは市民参加型~ (2016/1/14 菅田亮子)
この記事は「広報いぶすき 2016年1月号『寄ってらっしゃい湯豊宿(いぶすき) 茶屋』」を紹介し、コメントしたものです。
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皆さまはどんな新年を迎えられましたか? わが家はいつもの来客がなくなったので掃除が手抜き放題となり、散らかったまま年が明けました。
今回は鹿児島県指宿市の広報いぶすきから「寄ってらっしゃい湯豊宿(いぶすき)茶屋」のコーナーをご紹介します。指宿市といえば、「温泉に恵まれた観光地」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。私もいつか行きたい土地ではあるのですが、こうした観光地の行政は、市民の生活よりどちらかというと観光、つまり対外的なアピールを重視しているのかなと勝手に思っていました。
ところが同市の「寄ってらっしゃい…(略)」、広報紙には珍しく市民から寄せられたご意見を掲載しているのです。別紙「お知らせ版」に毎月のようにクイズが出題されていて、そちらへの応募の際にひとことどうぞ! という仕組みです。そんなわけでこのコーナーは毎月あるのですが、1月号から抜粋してご紹介しますと、「保健センターの開放もあり、子育てしやすいです」という子育て世代からのもの、「孫の七五三でお参りしました」という祖父母世代、はたまた「観光客の方が温泉までの道で迷ったと聞き、申し訳なく思いました」といったものまで、本当にさまざま。そして、これら一つひとつに添えられた担当者のコメントが、投稿者への共感あり、的確なアドバイスありととても丁寧に書かれていて、載せっぱなしでないところもいいのです。
これが毎月続いているのですから、市民、行政の双方がしっかり心を通わせていることがうかがえますね。「行ってみたい」を通り越して「住んでみたい」と思える広報、魅力的です。
- [参考]広報いぶすき 2016年1月号