[鹿児島・垂水市]広報紙のコスト (2015/12/25 本田正美)
この記事は広報たるみず 平成27年12月号「『◯広報誌の発行コストの表示』」「『◯広報誌を定期購読しませんか?』」「『◯有料広告を掲載しませんか?』」を紹介し、コメントしたものです。
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広報紙は様々な人の手を介して作成されています。もちろん、そこにはコストも発生しています。
毎号の作成コストを広報紙に明示しているのが鹿児島市垂水市です。12月号には、1冊52円(1ページ単価1.10円)と記載されています。なかなか行政の活動に関するコストということは気にしないものなので、こうしてコストが明記されているというのは素晴らしい取り組みだと思います。
このコストが表示されている欄には、広報紙の有料広告の募集も掲載されています。1枠(縦110mm×横85mm)18,400円からで、長期割引や市内割引もあるとも記されています。全てのコストを広告費で賄うのは難しいでしょうが、少しでも広告費でコストを補填しようという姿勢は大事だと思います。
ちなみに、1冊50円ほどで作成されている垂水市の広報紙ですが、市外在住者は年間購読料1,500円で定期購読が可能です。
垂水市の広報紙は12月号からマイ広報紙に登録されるようになりましたし、垂水市のWebサイト上にはPDF化された広報紙が掲載されていますので、そういうものにアクセスすれば広報紙の掲載内容を知ることが出来ます。それでも、紙の広報紙を手に取りたい。そういう人向けに、これからもこういう定期購読の仕組みも続けられていくのだと思います。
- [著者]島根大学研究機構戦略的研究推進センター特任助教、東京大学大学院情報学環交流研究員 本田正美
- [参考]広報たるみず 平成27年12月号