[愛知・豊橋市]地域の歴史を刻む広報紙 (2015/12/18 本田正美)
この記事は「 広報とよはし 平成27年12月15日号『2015年 (平成 27 年)豊橋の主なできごと 1月他、2月~12月まで』」を紹介し、コメントしたものです。
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広報紙も12月号となると、年末年始に関する記事が多くなります。
年末年始の記事の中で印象に残ったのが愛知県豊橋市の「豊橋の主なできごと」という記事です。
マイ広報紙には、豊橋市のこの記事は月ごとに登録されていますが、実際の紙面では1ページに、2015年の豊橋市での出来事が一覧で掲載されています。
これを見ると、5・10・11月にイベントが数多く開催されていたことが分かります。春と秋は陽気も良いことから、イベントの開催も集中するのでしょう。
今年ならではと言えば、11月の「メイカーズ・ラボとよはしオープン」があげられます。
広報紙は、紙面の制約などから、どうしても今後の予定やお知らせの記事が多くなりがちです。そういう中で、この豊橋市の記事のように、きちんと一年間を振り返るというのは大切なことだと思います。
なにより、広報紙に記事として掲載されると、それは広報紙として保存されることになります。そして、広報紙は蓄積されていきます。過去の広報紙を見れば、その年の出来事も振り返ることが出来るのです。過去の広報紙を振り返れば、イベントの思わぬ来歴を発見することが出来るかもしれません。
もちろん、マイ広報紙が今後も長く運用されていけば、マイ広報紙でバックナンバーを検索したり、記事の検索をしたりすることで、毎年の出来事を振り返ることが出来るようになります。
広報紙には地域の歴史も記録されています。過去の広報紙が冊子化され、図書館に収蔵されていたりするのですが、これからはマイ広報紙がアーカイブスの役割を果たしていくのかもしれません。
- [著者]島根大学研究機構戦略的研究推進センター特任助教、東京大学大学院情報学環交流研究員 本田正美
- [参考]広報とよはし 平成27年12月15日号