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7600万ユーザーの“伝達インフラ”との融合で、転職はどこまで身近になるのか (2018/10/25 瓦版

関連ワード : 労働・雇用 

転職新時代到来 Vol.2 ~完熟社会の働き方の先にある人材流動化の行方~

LINE×エン・ジャパン=転職予備軍の掘り起こし

エン・ジャパンは今秋、LINEと連携し「LINEキャリア」を立ち上げた。月間アクティブユーザー約7600万人のLINE上では、多くのコミュニケーションが日常的に行われている。入社後定着にこだわるエン・ジャパンの信頼性の高い情報がそこに融合することで何が起こるのか。見据えるのは、転職活動に立ちふさがる見えない壁を取り除き、転職潜在層を掘り起こすことだ。運営は、両者が共同出資する新会社「LENSA株式会社」が行う。

LINEキャリアの狙いを説明したLENSA会長の上土氏(左)と寺田氏

LINEキャリアの狙いを説明したLENSA会長の上土氏(左)と寺田氏

「いまは有効求人倍率が1.6倍を超える採用難時代。我々もサービスを通じその解決に取り組んでいるが、人員未充足121万人という状況にある。7600万人のユーザーを持つLINEと入社後活躍を目指す我々の融合は、その解決への大きな一歩となる」とLINEとの合弁会社、LENSA社長でエン・ジャパン執行役員の寺田輝之氏は力を込める。

その実現シナリオは、シンプルだ。手軽さと便利さで一気に拡大したLINEユーザー。社会インフラと化したLINEを基盤に、エン・ジャパンの濃厚な求人情報が発信されれば、これまで転職サイトへの登録などで躊躇していた潜在層にまでアプローチしやすくなる。まさにLINEの強みを最大限に生かし、転職予備軍にまで幅広くアプローチ。転職新時代の求職者ニーズを掘り起こす算段だ。

転職当たり前時代に合致したきっかけづくり

獲得した転職希望者は、充実の機能でしっかりフォローする。希望の求人条件を登録するとそれに合った求人情報を掲示。加えて、検索履歴に応じ、より精度の高い情報を紹介する。企業担当者とのやり取りや面接日の設定、おススメ求人や面接日のプッシュ通知など、LINEユーザーに溶け込んだ使い勝手で転職をより身近にする工夫が満載されている。

LINEユーザーなら追加アプリのインストールや新規会員登録不要で使える

LINEユーザーなら追加アプリのインストールや新規会員登録不要で使える

今後は、エン・ジャパンの採用支援ツールengageとの連携により求人情報の掲載数が国内最大級になる予定で、転職潜在層の掘り起こしと合わせれば、求人市場に大きなインパクトを与える可能性は十分にある。その相乗効果はバツグンで、早くも登録者が20万人を突破するなど滑り出しも上々だ。

“転職当たり前時代”に、いつでもどこでも手軽に転職できる環境が整うーー。7600万ユーザーの規模はさることながら、メールに比べ圧倒的に高い開封率を誇るLINE。ユーザーファーストで質の高い転職情報を発信し続けるエン・ジャパン。2つの融合は、転職と転職潜在層の距離を縮めるにはうってつけの組み合わせといえるだろう。

電話に変わるコミュニケーションインフラとして定着したLINEはその巨大基盤を活かし、次々と異業種とのタッグを結成。次の一手として、利用者の生活全般や人生に関わる役割も担う野望の実現に躍動している。転職市場に新たなプラットフォームが加わったことで、新時代に突入した転職はより人材の流動化を加速し、活発になっていきそうだ。(続く)

提供:瓦版

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