子どもに伝えよう!スマホと上手に付き合うためのルール (2018/2/21 JIJICO)
子どものスマホ利用は親がうまくリードしよう
スマートフォン(スマホ)はとても便利な道具ですね。従来の「ガラケー」とは違い、アプリをとってゲームを楽しんだり、好きな音楽を聴いたり、動画を見ることもできます。また撮った写真をお友達と共有したり、わからない物事をすぐに調べることもできます。最近では音声アシストまでついていて、スマホと会話までできてしまいますね。
子どもにとってスマホは、何でも出てくる「ドラえもんの四次元ポケット」のように感じます。子ども達が魅力を感じないはずがありませんね。ですがこの便利なスマホは、使い方を誤ると子どもの命にかかわる大変危険な道具になってしまいます。
私達親は、スマホを取り巻く今の子ども達の現状を理解し、上手にスマホと付き合っていけるよう導いてあげる必要があるのです。
スマホは子どもにいつ与えたらいい?何歳から?
親がスマホを持っていたら、当然子どもは興味を示します。特にカメラ機能は幼い子どもも大好きです。子どもが撮った写真をスマホにたくさん保存している親御さんも多いのではないでしょうか。
小学校3、4年生くらいになると「自分のスマホが欲しい!」というお子さんが増えてきます。どうしても欲しくて「クラスのみんなが持っているから欲しい!」なんて言うお子さんもいますね。さて、親はどうしましょう。スマホをいつから持たせたらいいのか判断が難しいところですね。
そこで今回は、大阪府が子どもを守るネット対策事業として実施している「スマホサミット」の中の「大阪スマホアンケート2017」から、子どものスマホ所持率をご紹介いたします。悩んだ時の判断材料にしていただけるのではないでしょうか。
携帯電話所持率・%(スマートフォン)
小学生:1年 16.3/2年 15.5/3年 17.3/4年 22/5年 31/6年 41.9
中学生:1年 74.2/2年 79.3/3年 81.7
高校生:1年 96.2/2年 96.3/3年 95.8
(平成29年度 大阪の子どもを守るネット対策事業について)
小学校高学年で30-40%、中学校では70-80%、高校生では95%以上がスマートフォンを所持していることがデータからわかります。
スマホのルールのポイントは「子どもに主体性を持たせること」
子どもにスマホを与えたら、親子で一緒にルールを作りましょう。作る際のポイントは、できるだけ子どもに主体性を持たせることです。子どもの意向を取り入れたルールづくりをすると子どもも守りやすいですね。
【親子で決めたいスマホのルール~参考例~】
- スマホの利用場所は守る(リビングのみなど)
- スマホの利用時間を守る(1日の利用時間、夜10時には使用をやめるなど)
- マナーを守って利用する(公共の場での使用、歩きスマホの禁止)
- 社会人になるまでフィルタリングを外さない
- 個人情報や本人だと特定できる写真をネットにアップしない
- 友達や他人からパスワードを聞かれても教えない
- ネットで知り合った人のプロフィールを鵜呑みにして絶対に会ってはいけない
- 他人の悪口や嘘の情報、差別や攻撃、批判することを書き込まない
- 人のプライバシーにかかわることは書き込まない
- GPS機能はオフにして使用する
- 自分がダウンロードした画像や違法な画像、悪ふざけした画像は載せない
- 相手の了承なく他人の画像を載せない
- アニメのキャラクターや芸能人の写真、書籍、人の書いた曲や文章を勝手に載せない
- 危険なサイトは絶対に見ない
- SNS(LINEなど)の言葉が相手にどう受け止められるか考えて送る
- お金がかかる場合は事前に親に相談する
- 脅迫メールや嫌がらせメール、架空請求などを受け取ったら親に相談する
- 普段から家族のコミュニケーションを大切にする
スマホやSNSが普及する中で、子ども達はネットを介して知り合いや友達をたくさん作ります。しかし、私達親は子どもに実体験をすることの大切さ、実在の人の表情や態度、話し方を見ることで相手の気持ちを理解するコミュニケーションの大切さを教えていかなければなりませんね。
- 著者プロフィール
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渋谷 亜佐子/家庭教育コンサルタント、マナー講師
お母様がよりレベルの高い家庭教育を行えるようサポートします
子どもに自分で未来を切り開き、生き抜く力を身につけさせることができるのは母親です。少人数制のセミナーを通じ、一人一人に寄り添いながら、お母様の「母親力」を高めるサポートをいたします。
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