2017年、働く女子が減退させたものトップ3とは (2017/12/29 瓦版)
1年働いて“落っことした”と実感したもの
女性の活躍が目立つ昨今の職場界隈。男性顔負けに頑張る働く女子には感服するばかりだ。もっとも、身を削っていないわけがない。マンダムが20-34歳の働く女性311人を対象に行った調査「新年に向けてブースト(引き上げる)したいこと」で分かったのは、働く女子の心身消耗ぶりだ。
2017年を振り返り、「落ち込んだこと」「落ち込みを感じたこと」について質問。1位は「気持ち」(60.5%)で以下2位「体力」(40.2%)、3位「肌状態」(37.9%)となった。心と体がワンツーフィニッシュという時点で、激しい1年を物語っているが、1位の「気持ち」は2位以下に20ポイント以上の差をつけてのトップ。目一杯気持ちを張ってビジネスの最前線で頑張っていたことがうかがえる。
4位以下をみてみると、さらに痛々しさがにじんでくる。4位は「女子力」(26.0%)、5位「収入」(23.8%)、6位「行動力」(23.5%)、7位「記憶力」(22.2%)とやや自虐も入っていそうだが、女としての劣化をひしひしと感じている様子が浮かび、気の毒な感すらある。
とはいえ、この結果が女を捨てて頑張ったものの収入が減ったのか、忙し過ぎて記憶力が減退したのかなどによっては、状況は大きく違ってくる。頑張ったのに減ったのなら、本当に気の毒だし、女性活躍の風潮に嫌気がさして頑張るのやめ、収入が減ったのなら別の意味で寂しい結果といえる。
2018年に回復したいことトップ3は?
調査ではその原因に触れられていないが、その真意を探るヒントとなる質問はされている。「2018年にブーストしたいことは?」だ。回答のトップは「気力」、2位が「肌状態」、そして3位が「女子力」だった。このことから、働く女子は、目一杯頑張った結果、消耗したことが推測される。1位の気力はもちろん、肌状態、そして女子力が続いているのは、女性らしさの減退を実感しているからにほかならず、職場での頑張りがそうさせたと感じているからこその回答と考えられるからだ。
その意味では女性活躍が当たり前の職場が、本当に女性の悲願かはともかく、ハードワークを強いられることは間違いなく、女性らしさの“消耗”という犠牲を伴う宿命にあることは認識しておく必要はあるかもしれない。その上で、育休やイクメンなど、真の男女平等をいかに実現するかに、もう1歩も2歩も踏み込んだ議論をする必要があるだろう。
質問自体はライトだが、女性活躍が進まない実状の一端が垣間見え、意外に重い現実を示す調査結果といえるのかもしれない…。
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