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SNSが救いの場になる?SNSへの規制は心を追い詰めることになるのか? (2017/12/14 JIJICO

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SNSに対する政府の対処方針

神奈川県 座間市で起きた 9人の切断された遺体が見つかったという残忍な事件。被害者の中には、高校生や15才の子どももいたと言う事で、とてもいたたまれない気もちになります。この事件で 取上げれたものの一つに「SNS(Social Networking Service)」があります。被害者の多くは自殺願望がある若い女性で、SNSなどを通じて容疑者と繋がったとされています。

この事件以外にも、昨今では SNSを通じて知り合った人間同士の事件はよく耳にするようになりました。こういった事件を受け、政府は SNS上での感情を吐露する事への規制強化に動き出したようです。この感情の吐露への規制について 皆さんはどう思われますか?
※ ツイッター社は事件後、「自殺や自傷行為の助長や扇動を禁じる」とのルールを追加。投稿を見つけたら削除を要請するという。

SNS

SNSの存在が人を救う場合もある

現代 多くの若者が利用しているSNS、私も利用していますが 確かに その中には学校や会社、生活の中で感じた怒りや不満、マイナスな感情を打ち明けているものも良く見かけます。

何か心が落ち込んだとき、傷ついたとき、やるせないとき、癒されたいときなど 心の落ち着きを取り戻すには、その気もちを誰かに打ち明け、そして共感してもらう事は とても効果的です。

そういったとき、カウンセラーを探し予約し出向くのは時間のずれを生み、面識のある友達や家族に話を聴いてもらうのは気が重く、また話してみたは良いが、全てが共感してもらえるとは限りません。

そう考えればいち早くSNSを活用する方が手っ取り早く、また安全と感じるのかもしれません。特に、生まれた頃よりネット環境のある生活を送る若者達には、このSNSは第三者から共感や癒しをもらうには好都合なのかもしれません。

現に大分県にある公益財団ハイパーネットワーク研究所では、LINE等を使用した相談を開始した所、これまでの電話での相談より格段に相談数が増加したとの事です。

規制や書き込みの削除で本当に安全になるのか?

もちろんSNSの規制が進んでいれば、座間市で行った事件は防げたのかもしれませんが、単に規制だけで動いていけば、こういった日常の感情の吐露となっている面もある現代のSNSでは、単に削除だけでは 逆に「否定感」を生み 負の心を大きくさせる危険性もあるのでは無いでしょうか?

規制も大切だとは思いますが、順番的にもっと大切なのはSNSの付き合い方、SNSの性質を子どもの頃から学べる教育作りでは無いかと感じます。

SNSは応急処置的なコミュニケーションであることを理解しよう

SNSもコミュニケーションツールではありますが、真のコミュニケーションは やはり面と向かい合った対話です。悩んでいる人や共感を求める際に行うSNSは、いわば応急処置的なコミュニケーションだという事を若者に理解してもらう事が大切だと思います。

火傷したならば まずは自分でアイシングを行い、その後は 病院に行って医師からの正しい処置をしてもらう。SNSは、いわばアイシングのような応急処置です。応急処置で痛みが消える事もありますが、大きな傷は 病院に行かなければ治りません。またヤブ医者ではなく、腕のある親身になって看てくれる医者にかかりたいはずです。自殺願望などの大きな心の闇は、怪我や火傷と一緒。応急処置だけでは決して治りません。

SNSを上手く利用しつつ応急処置をし 最後はやはり得体の知れない相手ではなく、自分の味方を見つけ きちんと治していく事を理解して欲しいと願っています。

この世の中から SNSやネットが無くなる事はありませんし、これから更にどんどん進化していき、これまで以上に どこの誰とでも繋がっていけます。そんな時代だからこそ、これまで以上に人と人との繋がりを大切にする教育×ネットの正しい規制をセットで行っていく世の中になるよう期待しています。

提供:JIJICO

著者プロフィール
つだ つよし。/心理カウンセラー

つだ つよし。/心理カウンセラー
講演会・研修講師(教育、企業研修、不登校向け学習塾)
講演会・フリースクール・カウンセリングなど。不登校、自信が無い…など心に不安を抱える子ども達とその保護者、また元気になりたい企業人の「こころ」をカウンセリングや講演会、フリースクールを通してで全力応援

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