地下水に恵まれた「水の都」岐阜県大垣市の魅力 (2017/3/29 nezas)
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」
誰もが一度は聞いたことがある松尾芭蕉の「奥の細道」の序文です。旅をしながら全国を巡った紀行作品として有名な「奥の細道」ですが、松尾芭蕉が旅の終わりの地として選んだのが岐阜県大垣市でした。
今回はそんな大垣市の魅力について紹介します。
水の都大垣市
大垣市は湧き水が多いことで知られ、「水の都」とも呼ばれています。市内には数多くの井戸があり、各地から多くの人が美味しい水を汲みに訪れます。全国水の郷100選にも選ばれる程水資源が豊富であり、地元名物の筆頭に水まんじゅうが挙げられるなど、水に恵まれています。
冒頭でも紹介した松尾芭蕉の代表作「奥の細道」の結びの地としても大垣市は有名です。市内には奥の細道の結びの地として、奥の細道結びの地記念館もあり、多くの観光客が訪れる場所となっています。
豊臣秀吉がたった一夜にして築いたとされる墨俣一夜城があるのも大垣市です。織田信長が美濃を攻略する際、木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)に命じ墨俣に城を作らせました。その城はわずか一夜にして完成し、美濃攻略に大きく役立ったとされています。現在では城郭天守の体裁を整えた墨俣一夜城が歴史資料館として開館しています。
大垣市の魅力
大垣市の魅力は歴史や水だけではありません。充実した生活支援制度も魅力の一つです。子育てに関しては保育園、幼稚園などが各小学校区に1ヵ所以上あり、待機児童がゼロなのも魅力の一つです。
仕事から帰るまでの時間や放課後、夏休みなどの学校休業日に小学校4年生までの子どもを預かる留守家庭児童教室が設置されています。また、子どもが病気の際でも、小学校3年生までの回復期の子どもを預けることが可能な病児保育室もあります。子どもの医療費に関しては、自己負担分を助成するこども医療費助成制度が設けられています。
高齢者の医療費に関しても手厚いサポートが受けられます。68歳から70歳の方を対象に医療費(自己負担相当額)の一部を助成する老人医療費助成制度もあります。
妊娠、出産に関してもサポートが充実しています。特定不妊治療は費用が高くなりますが、その費用の一部が助成され、所得による制限などもなく誰でも制度を活用できるようになっています。
妊娠した方には母子健康手帳と一緒に、妊婦健康診査受診票が渡され、健診費用の自己負担を軽減する制度もあります。マタニティ教室やもうすぐパパママ教室、すこやか赤ちゃん訪問などの各種サポート体制も整備されています。
住みやすい大垣市
大垣市は名古屋から電車でわずか30分という立地にあり、名古屋へ通勤する方にとって住みやすいところです。大垣駅が始発の電車が多く、ゆったりとした通勤環境が確保できます。
医療の面でも、岐阜県下最大級の総合病院である大垣市民病院があります。施設・医療機器も充実し、高度な治療を受けることが可能です。子どもの急な病気に小児科医が対応する、小児夜間救急室も設置されています。
大垣市は子どもの教育にも熱心です。小学校1年生の30人以上のクラスには、学習指導補助講師が配置されています。小学校高学年では教科担任制と少人数指導も取り入れられています。英語科も設置され、小学校3年生以上は英語の音声や表現に小さい頃から慣れ親しんでいます。
松尾芭蕉は大垣市で「蛤のふたみにわかれ行秋ぞ」という句を残しました。奥の細道の終着点での句にもかかわらず、新たな旅立ちを連想させる一句となっています。松尾芭蕉のように新たな気持ちで移住を検討されている方は、大垣市も候補の一つとしてみてはいかがでしょうか。
提供:nezas
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