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葉山の海が見える暮らしを『試住』できる「マイクロステイ」 (2016/11/11 nezas)

関連ワード : 住宅 移住 

試着、試食、試乗など、誰もがいつも当たり前のように「お試し」を行っています。でもなぜか、住まいを決める際には「お試し」がありません。そんな疑問から始まったのが、「マイクロステイ(micro stay)」というサービスです。今回は「試住」という新しいサービスである、マイクロステイについて紹介します。

海

マイクロステイのサービスとは

マイクロステイとは、空き家となっているマンションの一室、個人住宅、貸家、古民家などを一定期間(7日間~)借りて実際に住み、住まいとしての住み心地や、周辺の生活環境、近隣の住民との相性、通勤・通学環境、自然環境などを体験・確認できるというサービスです。

観光目的ではないので、ホテルや旅館とはサービスの内容は異なります。食事の用意や掃除は自分たちで行い、ゴミ捨てなども地域のルールに従う必要があります。しかしそれだけに、実際に住んだらどんなことが起きて、どんな体験ができるのかを確認することができるサービスなのです。

発端は、自分自身の試住体験

マイクロステイを始めたのは、東京で公認会計士やベンチャーキャピタルファンドの運営をしている川村達也氏です。川村氏自身が鎌倉に移住を考えて試行錯誤を繰り返していたとき、試しに借家住まいをしてみたそうです。すると、通勤も意外と便利で、自然が豊かで食べ物も美味しく、なにより当時IT企業が集結していた鎌倉でスタートした「カマコンバレー」で新しいつながりもできたとのことです。

その後、地元に詳しい不動産会社の社長と知り合い、まずは鎌倉エリアの物件を中心に試住サービスを提供するマイクロステイをスタートしました。

地方への移住を考えている人にとって、もっとも大事なのは住み心地です。現役世代であれば、都市部への通勤は便利か、あるいは地元に希望する仕事があるか等、考えなければいけない問題は多くあります。マイクロステイは、実際に生活することで問題を解決に導くサービスだといえるでしょう。

マイクロステイで用意されている住まいは現在、鎌倉、葉山、秋谷・佐島、糸島、横須賀など、いずれも風光明媚で自然が豊かな、地元の人たちの温かい人柄も自慢の地域です。今後は鎌倉・湘南エリアから徐々に全国に広げていく予定とのことなので、利用の場も広がりそうです。

地域からも期待されている

マイクロステイには地域の人たちも期待を寄せているので、試住してきた人をできる限りサポートしてくれます。引っ越しの前に物件を掃除してくれたり、メーリングリスト(借主・貸主・地域の人たち・マイクロステイで構成されたインターネット上のグループのこと)を活用して必要に応じて専門店や病院などを紹介してくれたりします。

地域の人々にとって、人が増えることは地域全体の活性化に直結することです。活気ある未来を見据えた住民の高い意識が、マイクロステイのサービスを支えているのです。

自分らしい暮らしを見つけることができる

マイクロステイはあくまで不動産取引なので、試住期間の設定や事前審査、賃貸借契約などは必要です。

その点にさえ注意すれば、マイクロステイには短期間だけの暮らしができる、自分に合った住まいを確認できる、日帰りではわからない平日と休日、朝・昼・夜の生活を体験できる、引っ越しのリスクを減らせるなど、さまざまなメリットがあります。

試住をすることで、移住後の生活をより鮮明に想像することができます。移住を検討しているのであれば、このマイクロステイを活用してみてはいかがでしょうか。

提供:nezas

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