区庁舎行きシャトル便、利用客が減少傾向――横浜市南区 (2016/6/23 タウンニュース)
運行継続目標の6割以下
区庁舎移転に伴い、2月から試験運行されているシャトルバスの2度目の利用調査結果が公表され、1度目の調査時より利用客が減っていることが分かった。これまでの利用客は市交通局が運行継続の目安とした1日平均120人を大きく下回る68人にとどまっている。区は西部地域の住民宅にチラシを直接配布するなどして、バスの利用促進を図る。
シャトルバスは、浦舟町へ移転した区庁舎へ乗り換えなしで行くことができない区西部地域住民の要望を受けて新設したもの。2月8日から市交通局が有料(現金の場合220円)で運行している。南永田団地を出発し、六ツ川や別所など、16カ所の乗車場を通り、区庁舎までを約50分でつなぐ。1日4往復している。
同局は利用状況を検証するために、1年間は試験運行とした。その後も継続するかの判断材料の一つとして、区庁舎前の乗降客数の目標を1日120人に設定。11月上旬までの183日間の利用状況を検証してから決めることにした。
同局が最初に公表した運行開始から3月中旬までの利用客は1日平均で約72人。今回公表された3月中旬から2カ月間の利用客は約65人で1回目より減少した。累計では1日平均68人となり、目標120人の6割以下にとどまっている。
転出入などの手続きで区役所を訪れる人が多いと思われる年度替わりの時期に利用が伸びなかったことについて、南区役所区政推進課は「周知不足もあるのではないか」と話す。
累計で平均120人の目標をクリアするには、今後、1日平均148人の利用が必要。これまでの1日最多利用は106人で、大幅に増やす必要がある。
同課は利用を促そうと、南永田・山王台、永田みなみ台、六ツ川、六ツ川大池、別所の5地区の全戸、約2万8千世帯にバスについて知らせるチラシを6月下旬から連合町内会と連名で配布する。ほかにも、区役所で行われる区民が出席する会議をバスの到着時間に合わせるなど、利用しやすい環境作りにも取り組む。同課は「あらゆる方法で周知していく」としている。
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