空き家が地域交流拠点へ 関東学院大が追浜に (2016/6/9 タウンニュース)
関東学院大学(規矩大義学長)の学生らが、横須賀市追浜南町の谷戸に位置する老朽化が進んだ空き家を改修した。今後は地域住民と学生が交流するコミュニティスペースとして活用していく。
今回改修に当たったのは、学生有志で結成されたプロジェクトチーム約30人。地元工務店などから協力を得て、建築道具の使い方などを学び作業に当たってきた。かかった期間は約半年。屋根から床下まで大部分を再生した。玄関付近には竹あかりを設置し、天井から手製のインテリアグッズをぶら下げるなど、若者らしい“おしゃれ感”も演出している。荒れ果てていた家を明るくよみがえらせた。
先月24日には、事業に携わった関係者ら約50人が集い、完成お披露目会を開催。リーダーの田子香純さん(4年)は「今日のように学生と地域の人が気軽に集え、楽しめる場になってくれたら」と期待する。
学生講師の教室も
指導教員の兼子朋也准教授は、今後の使用方針について「週2回程は学生を常駐させ、イベントなどを企画できたら」と話す。具体的には学生らが講師を務め、パソコンやスマートフォンの使い方を説明するワークショップや、部活動、サークルで制作した作品の展示会を開く構想があるという。
同町の町内会で会長を務める三浦克己さん(69)は「高齢者が多い地域なので、町内のお祭りなどにも参加してもらい、盛り上げてくれれば」と住民側からも歓迎の声が上がる。
同大学は昨年も同地域で空き家を改修し、シェアハウスとして現在活用中。第2弾を実現させた今後についても、地域から要望があれば取り組んでいきたい考えだという。
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