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男女1,200人を対象に、「老後生活資金と退職金」に関する調査を実施しました。 (2016/5/20 QLife

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8割が老後の生活に不安、1番は金銭面

 退職した後も生活水準を下げずに暮らすには、それなりの生活資金が必要。退職前の現役世代は、老後の生活資金について、どのように考えているでしょうか。三井住友アセットマネジメント株式会社が、20代から60代の男女1,200人を対象に、「老後生活資金と退職金」に関する調査を実施しました。

考える男女

 まず20代から50代の800人に対し、退職後の生活に不安があるか尋ねました。すると、79.1%が「不安がある」と回答。さらに72.1%が、老後を迎えた際に、安心して健康的な生活を過ごすことができていると「思わない」と答えました。退職後の生活水準についても、現在より「下がる」と思う人が75.7%で、「上がる」と思うと答えたのはわずか4.2%。特に50代男性は86.0%が「下がる」と回答しており、老後の生活に不安を覚えていることがわかります。

 退職後の生活水準が「下がる」と答えた606人のうち、64.5%が「自助努力での準備で対策を講じるべき」と回答し、「公的保証で対策を講じるべき」の35.5%を上回りました。また、老後に備えて自身でできる対策は、「貯金・節約」が41.4%で最多となり、老後に不安を感じる理由でも「金銭的理由」が77.9%を占めるなど、やはりお金のことを気にかけている人が多いことがわかります。

60代が勧める35歳からの老後生活資金準備

 そこで、20代から50代に対し、仮に60歳で退職となった場合、その後の生活資金として公的年金や退職金以外に自分で用意すべきだと思う資金について聞いたところ、平均で「約2900万円」という回答でした。ところが実際に退職した60代が必要と考える金額は「約3300万円」で、実際に老後を過ごす人と現役世代では約400万円の差が出ました。現役世代の認識は少し甘いといえそうです。

 それでは実際に、老後生活に向けて金銭面の準備をしている現役世代はどのくらいいるでしょうか。20代から50代で準備をしているのは33.1%で、退職目前の50代でも44.0%でした。一方、60代に老後生活に向けて何歳から金銭面での準備を進めるべきと思うか聞いたところ、40代が36.0%で30代が28.0%となり、平均すると35.2歳でした。

 35歳とはなんとも早い気がしますが、その理由はどうやら退職金と関係しているようです。今回の調査では、すでに退職金を受け取った60代に退職金の満足度も尋ねていますが、「十分ではない」「足りない」という人が約8割と、ほとんどの人が満足していないという結果でした。こうした背景から、現役世代に早め早めの準備を勧めているのかもしれませんね。(林 渉和子)

掲載元:QLife

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