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投票に行った後は音楽フェスへ!?「選挙×エンタメ」で若者たちが選挙の未来を変える (2019/2/1 学生団体UMF 創設代表 高村治輝)

関連ワード : イベント 投票率 統一地方選 選挙 

 2019年は稀に見る選挙イヤーを迎えます。統一地方選挙、参議院議員選挙、そして私の住んでいる大阪府では大阪市長選挙・大阪府知事選挙、そして大阪都構想住民投票まで行われる予定です。その中で常に議論されることはやはり若者の投票率が低いこと。なぜ低いのか、低いとどうなるのか、そして私たちなりの解決のアプローチをご紹介します。

 まず、自己紹介です。私は全国で音楽フェスの企画・運営を学生主体となって行う団体『学生団体UMF』の創設代表を務めている高村治輝です。大学入学時にDJを独学で始め、様々なイベントに関わることで、イベントを主催できるようになり、大学2年生の時に「音楽フェスをつくりたい!」と一念発起し、今の団体を立ち上げました。現在では全国7都市で団体が発足し、地域のためのフェスを若者がつくっています。

学生団体UMF ホームページ

学生団体UMF

 それではさっそく本題に入ります。まず、投票率の現状ですが、過去の衆議院議員総選挙では1993年の第40回から20歳代の投票率は50%を下回り、前回の第48回では10歳代が40.49%、20歳代が33.85%と平均を大きく下回る結果となりました(全年代を通じた投票率は53.68%)。※総務省HP『国政選挙の年代別投票率の推移について』を参照

 これを学校で例えてみましょう。とある学校では半分の生徒が学校に来ず、既に学級崩壊レベル。そして学校のルールや取り組みは学校に来た人のみの多数決で決まります。しかも、高学年の人たちは7割ほどが来ていて、低学年の人たちは3割程度。これでは高学年の人たちの意見ばかりが重要視され、低学年の人たちの意見はうまく取り込めません。そんな1年目を過ごさないといけないとわかっていたなら、あなたはこの学校を受験するでしょうか?(高学年の意見が反映されにくい場合もしかりですが)私なら別の学校にしようかなと思ってしまいます(笑)。結果、そうして受験者数が減少してしまうと廃校の危機が迫ってきます。

 廃校は少し極端な例だったかもしれませんが、このことから現状の投票率では日本全体が機能しなくなっていくイメージができたと思います。そこで私たちがまず、すべきことは投票の世代格差をなくすことだと考えました。

音楽フェス

 投票率向上に関して国や地方自治体、企業や団体、個人など、様々な施策を打っていますが、なかなか改善されません。ただし、それらの施策がまったく意味がないわけではなく、1票の質を上げるとともに、投票率の大きな低下を引き起こさないという結果をもたらしています。その一方で、私たちが様々な投票率向上プロジェクトに参画してきた中で見つけた課題、その一つが無関心層へのアプローチが難しいことでした。選挙イベントでアーティストLIVEやファッションショーなどエンターテイメントを絡めた事例も多々ありますが、そのあとにパネルディスカッションを入れるなど、エンターテインメントの熱を冷ましてしまうような取り組みが多く、もったいない印象を持っていました。「どうせなら中途半端にするんじゃなく、エンターテインメントに全振りをした企画にしたらいいのに」と。

 私たちは音楽フェスしかつくれません。しかし、音楽フェスならつくることができます。毎年、1,000人ほどの動員を誇る音楽フェスを全国で展開してきました。そこで今回、解決のアプローチとして私たちが形にすること。それが「選挙で投票をした際にもらうことができる(※一部発行されない地域もあります)“投票済証明書”が入場チケットになる音楽フェスを開催する」ということでした。

◯◯が入場チケットになる音楽フェスを開催したい!

◯◯が入場チケットになる音楽フェスを開催したい!

 選挙に行って投票をすると、音楽フェスを楽しむことができる。そしてそのフェスでは、政治がどうこうとかは言わなくてもよくて、ただただまっすぐに「フェス」、そして「音楽」をしたいと考えています。「選挙に行け!」という一方的なメッセージではなく、若者が行きたくなるものをつくり、そして「フェス楽しかった!」というイメージが「選挙楽しかった!」というイメージへと繋がれば、政治への興味関心を若者にも持ってもらえるのではないでしょうか?

 もちろん、この取り組みですべてが解決できるわけではありません。様々な取り組みと連携し共に歩んでいくことで、日本という国がもっともっと素敵な国に生まれ変わるはずです。その中で、これからの未来を作る立場の私たちは、私たちだからできることを仕掛けていきます。あなたのできることは何でしょうか?

 ぜひ、4月21日は投票をして会場に遊びにきてください。皆さんのご来場を心よりお待ちしています。

催事名:University Music Festa.2019 大阪
主催:学生団体UMF
後援・協賛:随時発表
日程:2019年4月21日(日)
時間:13:00~19:30(※若干の変更を伴うことがあります)
会場:服部緑地野外音楽堂(大阪府豊中市服部緑地1-7)
料金:無料(※入場には投票済証のご提示が必要です)
対象:広く一般
出演者:nobodyknows+ , CHEHON , 他

 そして、学生団体UMFでは本フェスの開催資金を募るクラウドファンデイングを2月27日まで行っています。このプロジェクトにご賛同いただけます方は、ぜひとも情報拡散やリターン購入などをしていただけるととても嬉しいです。プロジェクト詳細&リターン購入はこちらのリンクよりご覧ください。

クラウドファンディングプロジェクト「◯◯が入場チケットになる音楽フェスを開催したい!」

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