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【衆議院議員選挙2014】

明暗分けた惜敗率―10万票超でも落選 (2014/12/15 政治山)

 14日に実施された衆議院議員選挙では、民主党の海江田万里代表が小選挙区・比例区(惜敗率83.382%)ともに落選し、菅直人元首相が小選挙区で落選、比例区(惜敗率84.675%)で当選しました。両者の惜敗率の差はわずか1.293%でした。

比例・東京ブロック(民主党)

 現行の小選挙区比例代表並立制では、小選挙区で落選しても比例区で復活当選することができます。政党が獲得した票数に応じて議席が配分されるという比例代表の仕組みですが、これは衆議院議員選挙が政権選択の選挙であるためとされています。

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 今回の衆議院議員選挙でもっとも惜敗率が高かったのは、新潟2区の鷲尾英一郎候補(民主)で99.855%、逆にもっとも低かったのは広島1区の伊藤真二候補(次世代)の6.220%でした。

 また、落選した候補者の中でもっとも惜敗率が高かったのは、北海道1区の船橋利実候補(自民)で90.996%、反対に当選した候補者の中でもっとも惜敗率が低かったのは、千葉4区の斎藤和子候補(共産)の20.366%でした。

<著者> 市ノ澤 充
株式会社パイプドビッツ 政治山カンパニー シニアマネジャー
政策シンクタンク、国会議員秘書、選挙コンサルを経て、2011年株式会社パイプドビッツ入社。政治と選挙のプラットフォーム「政治山」の運営に携わるとともにネット選挙やネット投票の研究を行う。政治と有権者の距離を縮め、新しいコミュニケーションのあり方を提案するための講演活動も実施している。
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