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【外交】安倍政権へのけん制? 戦後初、米長官が「千鳥ヶ淵献花」した理由とは  NewSphere(ニュースフィア) 2013年10月7日

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 3日、ジョン・ケリー米国務長官とチャック・ヘーゲル米国防長官が、千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪れ、献花した。外国の最高高官による訪問は1979年、アルゼンチンの大統領の訪問以降、初めてだという。千鳥ヶ淵戦没者墓苑によると、今回の訪問はアメリカ側の意向であり、日本が招待したものではないと海外メディアが報じている。

 千鳥ヶ淵戦没者墓苑は、第2次世界大戦中海外戦没者の身元不明の遺骨を埋葬する為に1959年に建設された。358,260柱が納められており、環境省によって管理されている。首相は戦没者追悼式に先駆けて献花するのが習わしになっている。

千鳥ヶ淵訪問の背景は  米国防省は千鳥ヶ淵戦没者墓苑に関して、アーリントン国立墓地と「最も対等なもの」と述べている。これは、5月に安倍首相が訪米した際、アーリントン国立墓地を、A級戦犯が合祀されている靖国神社になぞらえた事に対して牽制するもの、とジャパン・トゥデイは報じている。

 安倍首相は5月、米外交紙に靖国神社に関して、「日本の指導者が国の為に命を捧げた人々の為に参拝するのはごく自然なことであり、他国の指導者達がしていることと変わりはない」と述べていた。

 米当局は、ケリー長官とヘーゲル長官は「日本の防衛閣僚がいつもアーリントンで献花するように」追悼したのであり、和解と尊敬を意図したもの、とコメントしている。

訪問の意図は?  異例とも報じられる両長官の訪問に関して、国際政治を専門とする友田錫氏は、アメリカが、靖国問題による日中韓の対立を懸念していることが背景にあると分析。日中韓の緊張を和らげるためにも、中立的な場所を訪れる事をメッセージとしたのではないか、とジャパン・トゥデイにコメントしている。

提供:NewSphere(ニュースフィア)

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