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【地域】川崎市初!森の再生を「企業・行政・市民団体」の手で  ネット選挙ドットコム 2013年5月21日

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残された自然を次の世代に

NECインフロンティア株式会社は、2013年5月10日、川崎市や同市の市民団体と連携して、特別緑地保全地区である「久末東特別緑地保全地区」の緑地保全管理活動を開始することを発表しています。

今回の取り組みは、川崎市において、緑地保全活動を「企業・行政・市民団体」が協働して行う初めてのケースです。なお、現地での活動は、5月25日から開始される予定です。

また、活動に際しては、同社と川崎市、さらに、同市の市民団体である「久末ふれあいの森を育てる会」の間で「久末東特別緑地保全地区保全管理計画」が策定されましたが、これは、川崎市が取り組んでいる“特定の地域で、計画策定の段階から、企業と行政、市民団体が協働して、企業の持つ独自技術やマンパワーを緑地保全に活用する”方針に基づくものです。

竹林による雑木林の「浸食」を防ぐ

ちなみに、「特別緑地保全地区」とは、風致や景観に優れ、動植物の生息地として保全する必要のある緑地について、都市緑地法に基づき指定を行い、恒久的な保全を図るために指定された地区のことで、今回の舞台となる「久末東地区」は、高津区の南部に位置する約7,314平方メートルの緑地です。コナラ・クヌギなど落葉広葉樹林が中心の雑木林ですが、近年は孟宗竹林が拡大して雑木林にまで侵入しており、手入れをするための人手不足が懸念されていました。

今後、3者は、策定された計画に基づいて、緑地ボランティア活動を実施し、およそ5年をかけて、当該地の生態系や生物多様性の向上につながるような“里山としての再生”に取り組んでいくことになります。

行政の予算が縮小されたときに削られるものの一つが、たとえば、街路樹の手入れの回数であったり、道路清掃の回数であったり、街の景観を保全することが軽視される傾向にあるようです。身の回りの環境維持のために、いまできることから始める、そういった地域住民としての意識をも育めるよう期待したい今回の取り組みは、本当に必要な予算でのみ、行政は動くべきであることを気づかせてくれるのかもしれません。

▼外部リンク

NECインフロンティア株式会社 プレスリリース
http://www.necinfrontia.co.jp/press/

提供:ネット選挙ドットコム

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