【海外】候補者への11戎15禁止事項―イラン大統領選 ネット選挙ドットコム 2013年4月30日
6月14日にイランで大統領選挙が行われる。憲法規定により3選が認められていないため、現大統領のアフムード・アハマディネジャド氏は立候補することができない。
Image:Mahmoud Ahmadinejad/by Parmida76
25日付シュピーゲル誌オンライン版によると、イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師は、立候補者に求める要望リストを公開した。その中には、11の戒めと15の禁止事項が示されているという。例えば、次のような事項である。
「できることだけを約束すること」
「他人に敬意をもって接すること」
大統領選挙に立候補しようとする者は、護憲評議会の審査を受け、適格と判断された者のみが大統領選挙に出馬することを許される。5月に、護憲評議会が候補者の半分を、ハメネイ師が間接的に半分を決定する。
候補者が発表された後、5月24日から20日間の選挙運動に入る。4月25日の段段階で12人が立候補を表明している。これまでのところ、保守派のアリー・ラリジャニ国会議長や改革派のモハンマド・ハタミ前大統領などのような、有名な政治家の名はみられない。
前回の選挙で候補者だった改革派のミール・ホセイン・ムーサヴィー元首相とメフディー・キャッルービー氏は、いまだに自宅軟禁の下にある。
唯一、名の知れた政治家は、アハマディネジャド大統領の腹心とされるエスファンディア・ラヒム・マシャイ前大統領府長官である。
米シンクタンクのワシントン中近東政策研究所の専門家は、「ハメネイ師は強い大統領を欲していない」と分析している。「ハメネイ師は、政治的指導者ではなく、ただ単に管理者でありマネージャーのような人物を望んでいる」のだと。
▼外部リンク
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/