[大潟村]もみ殻バイオマスによる地域熱供給事業に着手 (2024/2/27 株式会社ぎょうせい)
秋田県大潟村(3100人)は、米の収穫に伴って大量に発生するもみ殻を燃料にしたバイオマスボイラーによる地域熱供給事業を進めている。自然エネルギー100%の村づくりに取り組んでいる村は、環境省の脱炭素先行地域に選定され、その補助金を活用して同事業に着手した。もみ殻を燃料にしたバイオマス地域熱供給は全国初の試みとなる。
ボイラーはもみ殻が排出されるカントリーエレベータ公社地内に設置。23年度に2基、26年度までに計4基を導入し、1基につき年間1500~2000tのもみ殻を燃料として熱を発生させ、片道3.5kmの熱導管を敷設して村内公共施設へ熱を供給する。また、もみ殻の焼却で生じる燻炭は、土壌改良剤として育苗の床土へ混合するなど農地へ還元する。熱導管敷設やボイラー棟の工事を進め、24年7月の稼働を目指している。
(月刊「ガバナンス」2023年12月号・DATA BANK2023)