[弘前市]「子育て部分休暇」制度を創設 (2023/10/6 株式会社ぎょうせい)
青森県弘前市(16万6400人)は、小学校に就学する子どもを養育する正職員を対象に、新たな休暇制度として「子育て部分休暇」を創設した。
小学1年から6年の子を養育するため、正規の勤務時間の始めまたは終わりに、1日を通じて2時間を超えない範囲で休暇を取得できるもので、勤務しない1時間につき給与から減額する無給の制度として導入した。
部分休業は、地方公務員の育児休業等に関する法律に基づいて小学校就学前の子を養育する場合に制度化されているが、小学生を養育する場合にも取得ができるように「弘前市職員の勤務時間、休暇等に関する条例」等を改正したもので、ワークライフバランスの充実を目的とした働き方の選択肢を増やすのがねらい。
子育て部分休暇は30分または1時間で取得でき、取得日数に制限はなく、事前に所属長の決裁が必要。家事・育児時間の確保や子の学校・習い事や部活動等の送迎、子の長期休業期間に家庭で過ごす時間の確保、小1の壁・小4の壁といった子どもの環境変化への対応などでの活用が考えられている。
新たな子育て部分休暇によって、男女を問わず、育児をしながらキャリアアップが図れる職場環境の実現を目指していく。
(月刊「ガバナンス」2023年9月号・DATA BANK 2023より抜粋)
- 株式会社ぎょうせいは、1893年(明治26年)の創業以来、当社は各行政分野の専門法規集、都道府県・市区町村例規集など多数の行政・自治分野に関わる書籍を発行してきました。「月刊ガバナンス」は、自治体職員の総合情報誌として2001年(平成13年)に創刊し、自治体職員の皆様をはじめ、議員や地方自治に携わる多くの方々にご愛読いただいています。