[埼玉・所沢市]創意工夫で時間外勤務を削減 (2014/5/19 株式会社ぎょうせい)
埼玉県所沢市(34万3000人)では、13年度普通交付税交付額の減額への対応として、全職員の給与の削減を実施する自治体もある中、市民サービスへの影響を考慮し、給与削減の実施は管理職のみとした。
一般職は、交付税の不足額を埋めるため、創意工夫により時間外勤務を削減することで対応した。具体的には、既に実施している毎週水曜日の「ノー残業デー」のほか、さらにもう1日「ワークライフバランスデー」として残業を行わない日を設定したり、新たな制度として「時差出勤制度」を試行。事務の効率化を図るとともに、職員個々の人件費抑制意識を高め、時間外勤務手当の削減に取り組んだ。
その結果、約6000万円の減額の補正予算を3月に行われた定例議会に提出。藤本正人市長は、「創意工夫と職員の努力があれば、市の歳出の抑制も可能であることを実証できた」と胸を張った。
(月刊「ガバナンス」2014年5月号・DATA BANK2014)
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