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イラク首相がモスル訪問 ISから奪還宣言  株式会社フィスコ 2017年7月10日

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 イラク暫定政府のハイデル・アル=アバディ首相は、同国北部最大の都市モスルが3年ぶりに過激派組織ISによる占拠から解放されると宣言した。さらに、急速に拡大したIS勢力と暴力性を明かし、世界に警告した。

 アバディ首相は、暫定政府公式ツイッターで、ISが占拠する最後の砦となっていたモスルの奪還を確信するとともに、軍とイラクの人々に「お祝いを述べる」と祝福した。

 勝利は確実としながらも、アバディ首相は、IS戦闘員がまだ残っているとし、正式な勝利宣言の演説は見送った。

 過激派組織が2014年6月にモスルを占拠し、「カリフ制国家」樹立を独自に宣言した。以後、約240万人の市民が自由を奪われ、公共の場での処刑や、女性や子供たちの拉致、街を脱出しようとした人々を虐殺したと報じられている。

 国連によると、ISの占拠地区では飲料水や食糧、薬が不足し、病気が蔓延していると報告した。国際NGOセーブ・ザ・チルドレンは最近、モスルにおける凄惨な戦闘と、何年にもおよぶ過激派組織支配下での暮らしによって、子どもたちは危険な水準の心的外傷を受けていると明らかにした。

 2016年10月、アバディ首相は、約10万人の連合軍により、「モスル奪還作戦」の開始を発表した。今年6月中旬、数千ものイラク軍、クルド人兵士と米国主導の空爆の支援により、「最終段階に入った」と発表していた。

 モスルは、国内でも重要な油田を抱え、トルコと繋ぐ石油パイプラインが近くをめぐる。エネルギーを政府側は確保することは、同国経済を強化し、ISの資金調達を困難にするとみられている。

(翻訳編集・佐渡道世)

【ニュース提供・大紀元】

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