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政治から読み解く【経済と日本株】:田中康夫氏「GDP、「元気」なのは株価だけが裏付け」 株式会社フィスコ 2014年9月9日
元衆議院議員の田中康夫氏が「速報「元気」なのは株価だけが裏付けされちゃいました(涙)内閣府8日発表4-6月期の経済成長率(国内総生産GDP)は物価変動を除く実質で前期比1.8%減。年率換算でニャンと7.1%減。速報値の年率6.8%減から更に下方修正。他方でアメリカの4-6月期の経済成長率は前期比4.2%増。」とツイートしている(8日時点)。
田中氏以外にも多くの人が、4-6月期GDP改定値の内容についてコメントを残しており、その多くの意見が今後の景気を警戒する内容となっている。速報値を下方修正したことは市場コンセンサスだったことで、為替市場、東京市場への影響は限定的となったが、東日本大震災(前期比年率換算-6.9%)を上回るマイナス成長という結果はネガティブなインパクトが大きい。
とりわけ、衝撃が大きかったのは、民間企業設備が前期比-2.5%→同-5.1%となった点だろう。在庫変動に関しては上方修正されているが、在庫増加はGDP押し上げ効果がある。実質賃金が増加傾向にあれば増加した在庫を吸収できるとの見方だが、実質賃金はまだ追いついていない状況だ。今後、生産調整という負の流れ発生も視野に入れておくべきか。
<MT>
- 株式会社フィスコは、投資支援サービス等を提供するプロフェッショナル集団です。2013年4月19日に、インターネットを使った選挙活動を解禁する公職選挙法の改正に伴う新たなコンテンツ提供を発表し、各政治家の発言要約や影響分析のコンテンツ提供を開始しており、その付加価値向上に取り組んでいます。