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香港、中国の選挙制度改革案を否決  ネット選挙ドットコム 2015年6月19日

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これまでの間接選挙を継続

香港立法会は18日、選挙制度の改革案を否決した。70人の議員のうち民主派の28人が反対票、8人が賛成票を投じた。賛成が、可決に必要な3分の2に達しなかったため、改革案は否決された。1人は棄権した。

採択にあたって、親政府派・親中派の議員らは、投票をボイコットして議場を退席。採決時に議場にいたのは議員70人のうちわずか37人だったという。

これにより、2017年の行政長官選挙は、ひとまず、現行の選挙委員会を通じた間接選挙が維持される。

直接選挙の導入でも民主派議員は立候補できず

選挙制度の改正案が可決されていれば、すべての有権者が投票して選ぶ直接選挙の導入が実現していた。だが、候補者は中国政府により任命され、民主派議員の立候補を事実上排除する形だった。

立法会の建物の前では、改革案に反対の民主派団体と、改革案を支持する中国政府寄りの団体が集まり、設置されたスクリーンで採決の様子を見守っていた。

採択前の世論調査によると、市民の47%が改革案に賛成、38%が反対の立場を示していたという。今回の採択で、今のところ政治的休止状態にある。今後の中国政府の対応や香港の民主派らの出方が注目される。

▼外部リンク

香港立法会 ホームページ
http://www.legco.gov.hk/

提供:ネット選挙ドットコム

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