【都知事選】宇都宮健児氏の出馬会見全文(2014/1/6)  |  政治・選挙プラットフォーム【政治山】

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東京都知事選挙2014

【都知事選】宇都宮健児氏の出馬会見全文(2014/1/6) (2014/1/24 政治山)

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東京都知事選挙2014

 宇都宮健児氏(67)が6日、東京都庁で記者会見し、2月9日投開票の東京都知事選挙(23日告示)への立候補を正式に表明しました。宇都宮氏の冒頭の発言は以下の通りです。

◇        ◇        ◇

 このたび2月9日に行われる東京都知事選に出馬を決意しました宇都宮健児です。どうかよろしくお願いします。

 私はいま、ナカヤマさんが紹介されましたように、弁護士になって43年になります。この間、弁護士の期間、長期間に渡ってサラ金やクレジットで苦しんでいる人々、多重債務で苦しんでいる人々に寄り添いながら、この人たちの救済活動をやってまいりました。

 さらに、こういう多重債務被害を根絶するためには、どうしても法律の改正が必要だということで立法運動をやってきまして、2006年12月にはグレーゾーン金利を撤廃させております。さらに1995年3月20日にあの地下鉄サリン事件が発生しまして、13人の方が亡くなりまして、6000人を超える人たちが負傷しております。この地下鉄サリン事件の被害対策弁護団の団長としまして、オウム真理教と対決して、オウム真理教の破産申し立てを行いまして、被害者の救済を行ってきた弁護士であります。

 さらに2010年の4月から2012年の5月まで日本弁護士連合会の会長としまして、全国の弁護士会あるいは弁護士の先頭に立ちまして、2011年3月11日に発生しました東日本大震災、福島原発事故の被災者、被害者の救済を全国の弁護士の先頭に立ちまして救済活動を行ってきた弁護士であります。

 ご承知の通り、2012年の12月に私は、行われました都知事選に立候補しております。残念ながら、次点ではありましたけど、96万票を超える都民の方々の支持をいただきました。この時に出馬した決意は今も変わりません。東京都を都民一人ひとりが暮らしやすいまちにしていきたい、そういう思いで出馬を決意した次第であります。

 今日お手元に配布されている基本政策、まず5項目の基本政策を立てております。1つ目は世界一働きやすく、暮らしやすい希望のまち東京を作ります。2つ目は、環境重視、防災・減災重視のまち東京を作ります。3つ目は原発再稼働、原発輸出を認めず、原発のない社会と経済を東京から目指します。4つ目は教育現場への押しつけをなくし、いじめのない子どもたちがいきいきと学べる学校を作ります。5つ目は安倍政権の暴走をストップし、憲法を守り、東京からアジアに平和を発信します。

 また、特別政策としましては、ご承知の通り、2020年東京オリンピック招致が決まっておりますので、このオリンピックに対する政策を掲げております。このオリンピック政策については、私はポイントは4つあると考えております。

 1つはこのオリンピックが東日本大震災、それから原発事故の被害者の人々からも歓迎されるオリンピックにしなければならないということであります。そのためには、東日本大震災の被災者の救済、原発事故の被害者の救済、生活再建を急ぐ必要があると考えております。さらには汚染水の処理問題等福島原発事故の早期の収束、これを図る必要があると考えております。

 2点目は、オリンピックは平和と友好の祭典でありますので、平和的な環境を作り出していかないとオリンピックそのものが本質が失われることになると思っております。そのためには、私が都知事になりましたら、ソウル市、あるいは北京市に呼びかけまして、東京都、北京市、ソウルの平和都市会議を開催したいと思っております。最近の安倍政権の政策によって、お隣の韓国や中国との関係が悪化しておりますけれども、私は自治体外交を通じて、平和的な環境を作り出して、東京から平和のメッセージを発することによって、このオリンピックを成功させたいというふうに考えております。

 オリンピックのポイントの3点目は、このオリンピックはシンプルで環境に配慮したオリンピックにしなければならないということであります。

 さらに4点目は、オリンピックと同時に行われるパラリンピック、これを重視したいと考えております。このパラリンピックを成功させるためには、同時に東京都がバリアフリーあるいはユニバーサルデザイン、こういうところに力を入れまして、本当にすべての人にとって障害者も含めて、住みやすいまちづくりをつくることが重要かと思っております。

 それから猪瀬問題ですけれども、この猪瀬問題に関しては、5000万円の受領した意図、その背景、そのものがまだ解明されておりません。従って、猪瀬知事は辞職されましたけど、この問題は、これで幕引きにしてはならないというふうに考えております。この問題の徹底的な究明、しかも猪瀬知事がカネを受け取った相手方は、東京都が許認可権限を持っている徳洲会という医療法人であります。こういう問題について、東京都が利権やカネと決別をすると、クリーンな政治、クリーンな都政をつくるということが極めて重要かと思っております。

 それから今日発表した基本政策やオリンピックの政策等々につきましては、さしあたり骨格的なものであります。私はこの政策につきましては、広く都民の声を聞きまして、東京に暮らしている一人ひとりの都民の思いが反映するような政策を作り上げたいと思っております。

 また、都政に関しましても、都民が参加できるような都政にしなければならないというふうに強く思っております。

 私の出馬に当たっての基本的な考え方、基本的な政策等について説明させていただきました。どうかよろしくお願いします。

◇        ◇        ◇

特集:東京都知事選挙2014
東京都知事選挙の選挙情報(1月23日告示、2月9日投開票)

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