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【海外】チェコ下院選 社民党の勝利 困難を極める政権形成  ネット選挙ドットコム 2013年10月29日

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社会民主党が第1党に

政治混乱の続くチェコで、ルスノク暫定内閣の総辞職を受け解散した下院(定数200)の選挙が25、26日で行われた。

公式暫定結果によると、ボフスラフ・ソボトカ氏率いる中道左派の社会民主党(CSSD)が得票率20.45%(2010年:22.09%)で第1党となった。続いて、富豪のアンドレイ・バビシュ氏が創設した新党「ANO2011」が得票率18.65%で第2党となり、ボヘミア・モラビア共産党(KSCM)が14.91%(2010年:11.27%)で第3党となった。

Image:by Suricata Travel

新党が躍進

与党だったネチャス前首相の中道右派・市民民主党(ODS)は、緊縮財政や汚職への不満から7.72%(2010年:20.2%)と低迷した。同じく連立パートナーだったTOP09は、11.99%(2010年:16.7%)と振るわなかった。

一方で、カトリック系のキリスト教民主同盟・人民党(KDU-CSL)が、6.78%を獲得し、2006年以来、初めて議席を得た。また、日系のトミオ・オカムラ上院議員が設立した新党「Usvit(直接民主主義の夜明け)」も6.9%で議席を獲得した。投票率は59%。

前政権以外の政党と連立交渉

社民党のソボトカ党首は、困難な状況ではあるが、安定した政権を樹立するために、前政権に与していなかった全ての政党と連立交渉をしていきたい意向を示した。そのなかでも、「ANO2011」とキリスト教民主同盟・人民党(KDU-CSL)との交渉に集中するようだ。

各政党の議席数は、次のようである。「社民党」50議席、「ANO2011」47議席、「ボヘミア・モラビア共産党」33議席、「TOP09」26議席、「市民民主党」16議席、「Usvit」14議席、「キリスト教民主同盟・人民党」14議席。


▼外部リンク

チェコ統計局 下院選挙2013
http://www.volby.cz/pls/ps2013/ps

チェコ統計局の選挙結果
http://www.volby.cz/pls/ps2013/ps53?xjazyk=CZ&xv=1

提供:ネット選挙ドットコム

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