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【龍馬プロジェクトリレーコラム/若手政治家が考える「この課題、私ならこうして解決」】

第35回 待機児童!私ならこうして解決! (2014/3/7 村松一希/龍馬プロジェクト 関東ブロック長)

関連ワード : 子育て 待機児童 村松一希 東京 練馬区 

「地方から日本を変える」を合言葉に、日本全国の国会議員や地方議員などが超党派で集まった『龍馬プロジェクト』。政治山では、龍馬プロジェクトの思いに賛同した若手議員によるリレーコラムを連載しています。「この課題、私ならこうして解決」の第2回は、練馬区議会議員で龍馬プロジェクト全国会 関東ブロック長の村松一希氏による「第35回 待機児童!私ならこうして解決!」をお届けします。

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ただ保育園を増やせば良いという話ではない。

練馬区議会議員 村松一希氏

練馬区議会議員 村松一希氏

 保育園不足は首都圏で深刻な問題である。だからといって、ただ保育園を増やせばいいとは思っていない。なぜなら保育園で預かる場合の経費が、月に1人20万円もかかるからである(練馬区0歳児から5歳児平均)。0歳児の場合は1人月47万円もかかっている。利用者負担は1割にも満たない。ほとんどが税金ということになる。しかもこの経費には建設費や修繕費は含まれていない。練馬区でも毎年定員数を増やすべく保育園の増設をしてるが、待機児童数は増えるばかりである。横浜市が待機児童『0』になったと報道されたが、次の年にはより増えてしまった。横浜市に引っ越す人が増えたからだ。需要に応じて作っていたらキリがない。このまま対策を続ければ、財政が破綻することは間違いない。もしくは必要な保育園を確保できず、慢性的に待機児童が発生し、市民の満足度は下がるばかりである。

子供のためにどうすればいいのか

 保育園を増やすという待機児童対策は、必ずしも子供のための制度にはなっていない。親の都合で預けられている場合があるからである。

 未就学児の子供の発達はすさまじい。脳科学で数々証明されているところである。保育園と幼稚園、子供の教育を考える上でどちらがいいか。多くの人が幼稚園というのではないだろうか。現在幼稚園は私立が多く、その教育内容も取り組みもさまざまである。子供のためには幼稚園をメインとした社会構造にすべきと考えている。これは一般論であり保育園でもすばらしい教育をしているところがたくさんあることは言うまでもない。特に3歳までは自宅で家族が保育する環境を整えなければならないと考えている。

現在の社会構造はどうなっているのか。

 現在の社会構造、生活形態を見直さなければ本当の意味での待機児童対策にはならない。保育園に入れなければならないのは、核家族化が進み、親兄弟が近くに住んでいないことが原因であろう。すなわち核家族化が生み出した結果が待機児童である。または特別養護老人ホームが足りないこともその現象と言える。

なぜ核家族化が始まったのか

 戦前では、家を長男が継ぎ家族を守るのが当たり前であった。それが祖先を敬い、家族を愛する日本人の文化だった。今は違う。戦後に大きく変わったのである。なぜ変わったのか。戦後の民主化が原因か?大きな意味ではそうかもしれないが、具体的な政策としては戦後のGHQの実質的占領下で作られた法律によるところが大きいと感じている。それは相続税である。相続税は戦前からある税であるが、元々戦費を稼ぐために作られたといわれている。それが戦後にさらに値上がりしたのには別の理由があった。財閥の解体、家の解体である。米国は日本の家族の絆の深さを脅威と感じたのだ。日本では当たり前で感じていないが、米国人からみると、それは脅威であったのであろう。それを解体するために今の相続税の形態になったといわれるとうなずける。相続のたびに土地を売らなければならないというのはよく聞く話で、どんどん家は狭くなり、家族は分散していく。これが核家族化の原因ではないだろうか。

真の待機児童対策

 真の待機児童対策とは核家族化対策である。親、祖先を敬う日本の文化を守ることである。自助と共助を大事にする日本人としての誇りを大切にすることである。

 その1つは相続税改革だと考える。特に土地を家族が相続する場合の減免が必要と考える。これによる効果の1つが核家族化を防ぎ、待機児童解消、特養老人ホームの待機解消である。見せかけではなく、真の待機児童対策を考えよう。それが日本の国力を強くすることにつながるのである。

著者プロフィール
村松 一希(むらまつ かずき):昭和56年4月8日生まれ 暁星高校、中央大学法学部卒業後、日本マクドナルドに入社。(株)アイワ徽章新橋支店長を経て平成23年4月練馬区議会議員選挙初当選。主な役職:東京青年会議所練馬区委員会 副委員長、中小企業家同友会練馬支部 幹事、東京都倫理法人会 副幹事長、練馬区スキー協会 理事、東京都スキー連盟 競技本部 専門員
HP:目指せイチバン!明るい練馬。練馬から日本を変えよう!
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