【龍馬プロジェクトリレーコラム/若手政治家が考える「私が政治を志した原点」】
第33回 国旗に向かって国歌を歌わなかった私に、親友がもたらしたものとは・・・ (2014/2/7 荻村文規/龍馬プロジェクト全国会 中国四国ブロック長)
「地方から日本を変える」を合言葉に、日本全国の国会議員や地方議員などが超党派で集まった『龍馬プロジェクト』。政治山では、龍馬プロジェクトの思いに賛同した若手議員によるリレーコラムを連載しています。今回は、広島県廿日市市議会議員で龍馬プロジェクト全国会 中国四国ブロック長の荻村文規氏による「私が政治を志した原点」をお届けします。
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私は広島に生まれ、20歳まで広島で育ちました。広島で生まれ育った影響からか、中学3年の1学期まで国旗に向かって国歌を歌うことが『何となく』イヤで、やらずに過ごしてきました。明確に確たる理由も分からず、そう本当に『何となく』です。
私が中学3年のころと言えば28年前、1986(昭和61)年ごろです。まだまだ日教組の力も強く、特に広島では平和教育と銘打って、今考えれば自虐史観を植え付けるための教育が多く行われていた時代です(誤解のないように申しておきますが、当時の平和教育すべてが自虐史観に基づいたものだといっているわけではありません)。そんな時代でしたので、ニュース等では“国歌を歌わせない学校”や“卒業式、入学式で国歌を歌わない生徒の光景”などが頻繁に取り上げられます。そのような報道を見聞きするにつけ、何となく「あっ、ワシも歌う必要はないんじゃ!」、あえて理由を付ければ、「学級文庫」のように普通に教室に置いてあり何気なく何度も読み返していた「はだしのゲン」の影響なのか、「何で戦争を美化するような歌を歌わにゃいけんのや!」と子供ながらに思っていたものです。
そんな私に転機が訪れたのは、高校受験でまわりが殺気立ってくる中学3年の夏休みの終わりごろでした。当時の親友が数冊の本を差し出し「とにかくこれを読め!」「ツベコベ言わずに全部読め!」と、さも命令かのように言うではありませんか。当時、大の読書嫌いだった私はイヤでイヤでしょうがなかったのですが親友の鬼気迫る思いに負け、預かった数冊の本を読むことになったのであります。
数冊の本の大半は吉田松陰先生や幕末の志士に関する本でした。吉田松陰先生をはじめとして、多くの志士日本人が命を懸けて護り、築いてくださったこの素晴らしき“日本”。歴史に興味も関心もなかった私ですが、読み出してすぐに、グイグイと引き込まれるではありませんか。当時の志士日本人の熱い思いや想像を絶するような行動力、そして天皇陛下の御存在、国民を想われる御気持ちなど、親友に勧められ読む前と、後では『天皇陛下の御存在』『国家感』『国旗』に対する考え方が180度変わりました。今でも私に“無理やり”数冊の本を押し付けてくれた親友に感謝しております。
前置きが長くなりましたが、これが政治を志した私の原点です。この素晴らしい日本、先人が命を懸けて護り、紡ぎ、創ってきてくださったこの素晴らしい日本を次世代に残していくために政治家になろう。戦後のゆがんだ自虐史観の影響により日本、そしてわれわれ日本人、自分自身に対して誇りをなくしてしまっている方々があふれている現状から、“誇りある日本人” “まともな日本人”をひとりでも多く創っていく役割を政治家として、自分の育った地域から担わせていただきたい、そんな思いで40歳で市議会議員補欠選挙に挑戦し初当選。現在2期目を務めさせていただいております。
私の住むまちは世界文化遺産“安芸の宮島”があり、昔ながらの旧山陽道がまちの真ん中を貫き、高度1000メートルを超える中山間地域から都市部、そして海水浴場からスキー場まである日本の縮図のような場所です。現在の日本はグローバリズムによる膨張資本主義が破綻寸前といっても過言でないような状況です。財政的に国や都道府県に自治体が頼っていける時代ではありません。私の目標は生まれ育ったこの素晴らしい地域と周辺市町が連携して、県をまたいだ広域的な連携による自立した地域を作ることです。そして夢は、そんなエリアが日本中に良い循環をもたらし、世界のベンチマーク(基準点)とされるような存在に日本を高めていくことです。そのためにも、誇りある日本人づくりに議員という立場で尽力して参ります。
- 著者プロフィール
- 荻村 文規(おぎむら ふみき):1971年1月24日 広島県生まれ。国士舘大学卒業後、衆議院議員中川秀直事務所に入所。国会事務所10年、地元事務所に3年8か月勤め退所。その後、地域の誰からも推される事なく立候補を決意。平成23年廿日市市議会補欠選挙にて初当選。現在2期目。国や県に頼らない自立したエリア構築の為、主体的市民の創出に奔走中。妻と子供4人の6人家族。
HP:廿日市市議会議員 おぎ村ふみ規オフィシャルブログ
facebook:荻村 文規
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