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【龍馬プロジェクトリレーコラム/若手政治家が考える「日本の政治のここが問題だ!」】

第18回「主権」と「教育」、そして「メディア」に懸念 (2013/7/26 高岩勝人/龍馬プロジェクト)

関連ワード : TPP 北陸 教育 石川 金沢市 高岩勝人 

「地方から日本を変える」を合言葉に、日本全国の国会議員や地方議員などが超党派で集まった『龍馬プロジェクト』。政治山では、龍馬プロジェクトの思いに賛同した若手議員によるリレーコラムを連載しています。「若手政治家が考える『日本の政治のここが問題だ!』」の第3回は、石川県金沢市議会議員の高岩勝人氏に、今の「政治」への提言をしていただきました。

◇        ◇        ◇

問題というよりは懸念していることを3つ述べます。

1つ目は主権について
2つ目は日本の教育について
3つ目はメディアについてです。

金沢市議会議員 高岩勝人氏

金沢市議会議員 高岩勝人氏

 日本はサンフランシスコ講和条約にて1952年4月28日に主権を回復しました。しかし、毎年米国から送られて来る年次改革要望書は米国からの経済圧力に他なりません。TPPも同様でしょう。日本の農業の先行きは不安定化すると同時にISD条項によって日本の慣習やシステムが破壊されてしまう恐れがあります。こうなりますと先人たちが築いてきた国柄が壊れることになります。ところが、TPP賛成論者には、中国の脅威を視野に入れた安全保障だと唱える議員がいます。安全保障を語るのであれば、憲法を改正し、自衛隊を国防軍としてしっかりとした位置付けにすれば済むことです。TPPで国民の生命と財産が守れるとは思えません。
 日本は主権を回復したといっても実際は米国に手綱を握られているようです。

 2つ目が教育です。
 一昨年の中学校教科書検定では、多くの地域で日教組が活躍したことは、議事録からもうかがい知れます。選定委員会の議事運営に支障を与えたと抗議をしました。教育委員会は議論を先導したことはありませんし、そもそも文科省の検定を通過した教科書から選ぶので、変な教科書が含まれているはずがないという返答でした。そこで文科省に、教科書の選定基準を問い合せしたところ、選定基準は記載内容が事実かどうかを基準に見ているとのことでした。では、「南京大虐殺は事実ですか。」と聞きますと、事実でないとも明らかになっていませんと回答しましたので、「それでは、南京安全区国際委員会の記録で、南京大虐殺があったと言われる年の南京市の人口が約20万人。その1ヶ月後の人口は25万~30万人という記録があります。更に、上海大学歴史学部朱学勤教授は「南京大虐殺」なるものの「犠牲者名簿」は唯の一人分もないと言っています。これらは南京大虐殺がなかったことの論拠になりませんか。それよりも、歴史教科書において事実かどうかがそれほど大事ですか」と聞きました。「はぁ?」という表情の担当官に、日本は八百万の神がおられて、全てに神が宿っていると信じることから感謝の気持ちを醸成してきました。米国は米国人としてのアイデンティティを育むために最初に聖書を教えます。キリストは処女懐胎にてマリア様から生まれたと教えられます。生物学上可能でしょうか。事実かどうかよりも大切なものがあり、どのような人間に育てるかということが教育には必要なんです。今の日本の教育にはそれがありません。

 3つ目がメディアです。
 先の衆議院総選挙と今月行われました参議院選挙では自民党が圧勝しましたが、2009年の総選挙では「政権交代選挙」と言って民主党が圧勝し、その前の総選挙では、「郵政選挙」と言って自民党が圧勝しています。郵政選挙では小泉チルドレンが多数誕生し、政権交代選挙では小沢ガールズが多数当選をしました。この間、経験不足の国会議員が多数国家運営に携わっていたことで、国力が落ちたと言われています。その国会議員を選んだのは国民ですが、マスコミは関係ないと言えるでしょうか。政権交代選挙では明らかに国民を誘導していました。これでは国民が正しい判断はできません。政治家ではなくマスコミが国を動かすようでは国が滅びてしまいます。

 このように3つの懸念材料を述べましたが、国民一人ひとりが誇りと自信を持ち、次の時代にも平和国家として引き継ぐことが今を生きる我々の使命ではないでしょうか。そのためにには愛国心の醸成こそがもっとも大事な課題だと思います。

※政治山注:著者の希望により原文のまま掲載しています。

著者プロフィール
高岩 勝人(たかいわ かつひと):1967年5月11日 生まれ 46歳 県立富来高等学校卒。1989年、金沢市内でギフトショップを起業し、その後知り合った市議会議員から
自民党青年部の活動をお願いされる。そのことがきっかけに多くの政治家と出会うことになるが、あまりにも我田引水型政治家が多いことにショックを受ける。2007年、金沢市議会議員出馬への話があり、政治改革を目標に出馬し、初当選。現在、2期目。龍馬プロジェクト全国会前副会長。
WEBサイト:高岩 勝人 | 金沢市議会議員
Facebook:katsuhito.takaiwa
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