【龍馬プロジェクトリレーコラム/当選する前・した後でココが変わった】
第10回 志を持ち、心を鍛え、明日の日本のために (2013/5/24 浜口卓也/龍馬プロジェクト幹事長)
「地方から日本を変える」を合言葉に、日本全国の国会議員や地方議員などが超党派で集まった『龍馬プロジェクト』。政治山では、龍馬プロジェクトの思いに賛同した若手議員によるリレーコラムを連載しています。今回から初当選した議員に聞く新シリーズ「当選する前・した後でココが変わった」をお届けします。新シリーズ1回目は、高知市議会議員で同プロジェクト幹事長の浜口卓也氏に、議員になってみて思うことを綴っていただきました。
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初当選してから2年が経ちました。当選する前と現在では何が違うのでしょうか? ひと言で言えば「プロ」になったということです。初当選の万歳はプロに入ってよかったね、という万歳だったのです。プロ野球選手になった高校球児が仲間から胴上げされている光景を思い浮かべてください。まさにあの状態です。これからは厳しいプロの世界で結果を出し続けなければならない日々が続きます。
よく選挙に当選しても何もしない人がいますが、そういう人は厳しいプロの世界でやっていけない人です。当選までは自分の理想を訴え、支持を集めるだけでよかったのですが、議員となった今は、目の前の反対勢力を論破し、議会の多数を動かし、執行部に対して政策提言しと、ありとあらゆる手段によって選挙で訴えてきたことを実現することが求められます。相当な重圧がかかります。しかし、その重圧も国のため、高知の未来のためと思えば楽しみながら仕事ができます。
生活パターンも変わりました。なにせ、自分をマネジメントするのは自分だけです。上司もいなければ部下もいない。さらに議会では、絶対にひるむことなく前に出なければならない局面が何度も訪れます。そのときには必ず突っ込まなければなりません。議会とはそういう場所です。ですから、常に心を鍛える必要があります。自分の志が折れた時点で終わりです。そうならないために、心を強くする方向のみに努力をします。そのために体を鍛え、頭を鍛え、最強のブレーンを周りにつけるために時間とお金を使います。周りから何と言われようとも気にしてはいけません。
当選する前には、議員になって本当に街を変えることができるのだろうか、と半信半疑な気持ちがありました。今では変えられることが分かりました。自分が努力をすればするほど街は変わっていきます。だからこそ、どう変えるかが非常に重要です。ですから、その根源となる自分の思想を固める作業が必要です。
実際に議員になってつくづく思うことは、「判断する仕事」であるということです。政策を提言するにしろ、予算を審議するにしろ、何かをもって判断しなければなりません。大なり小なり、常につきまとわれます。その「何か」を、自分の中ではっきりと定めておくことが必要です。そしてその「何か」が、「自分が選挙に当選するため」であったのが、“これまでの”政治です。政治家が“国民のご用聞き”に成り下がった理由です。しかし、そうではないはずです。無論「明日の日本のため」です。
現状に満足せず、さらに工夫を重ね、明日はもっといいものをつくり出そうと行動し続けることが大切です。潔く、清々しい武士になれるよう精進の毎日です。
- 著者プロフィール
- 浜口 卓也(はまぐち たくや):高知市議会議員。1980年高知市生まれ。早稲田大卒。2011年高知市議会議員選挙初当選。かつて政治への関心はゼロ。しかし、衰退する高知、それを良しとしてきた政治に疑念を抱く。様々な出会いを経て、高知を守り日本を守ることに奔走中。自民党高知県連 青年部長/高知の農業の未来を考える「農業者会」事務局長/「荒ぶる!高智少林塾」塾頭/「林英臣政経塾」塾士。
HP:高知市議会議員 浜口卓也 日刊フルスイング
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