たばこを吸う人は減少傾向、男性40代以上で3割弱  |  政治・選挙プラットフォーム【政治山】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トップ    >   記事    >   たばこを吸う人は減少傾向、男性40代以上で3割弱

たばこを吸う人は減少傾向、男性40代以上で3割弱 (2016/9/16 QLife

関連ワード : 調査 

喫煙者の4割に禁煙願望あり

 紫煙をくゆらせる―という表現は、もしかしたら死語になりつつあるかもしれません。紫煙とはたばこの煙のことで、「たばこを吸う」という意味。禁煙や分煙の動きが進むなか、たばこを吸う人も減少傾向にあることが、マイボイスコム株式会社の「たばこに関するアンケート調査」でわかりました。

(グラフ)喫煙経験

画像はリリースより

 調査は5回目で、今回は男女10,865人から回答が集まりました。「喫煙経験がありますか」という問いに、「現在吸っている」と答えた人は18.3%。2008年の調査と比べ、6.8ポイント少なくなっています。喫煙者は男性40代以上が3割弱と、他の世代に比べて多くなっており、女性は1割弱でした。反対に、「吸ったことはない」という人は55.4%で、2008年調査比で7.4ポイント増加しています。

 また、現在たばこを吸っている人のうち、4割強が「禁煙したい」と回答。禁煙経験者のうち、禁煙補助剤や医療機関などを利用したことがある人は3割強で、禁煙ガム、禁煙パイプといったグッズが1割前後となっています。「過去に吸っていたが、現在は吸っていない」と答えた“禁煙成功者”は、男性50代以上が5割弱と多く、他の層より比率が高くなっています。

分煙の状況には、半数以上が「不満」

 公共施設や店舗、路上、駅の構内などでは分煙の動きが進んでいますが、分煙の現状に対する満足度を聞いたところ、不満を感じている人が45.7%と、満足している人の25.1%を大きく上回りました。たばこを吸っている人は3割、吸ったことがない人は5割強が不満を感じていると答えています。

 回答者のコメントをみると、「満足」と答えた喫煙者のなかには「現在では分煙がかなり進んでおり、吸えない環境も多くなっているので、いさぎよくあきらめることができる」と覚悟している声も。一方、「不満」と答えた人のなかには、「たばこを吸うことが悪いみたいに言われるのは嫌です」といった喫煙者の主張や、「臭いや煙が禁煙エリアにも入ってきており、きちんと分煙できていないところがほとんど」という厳しい指摘もありました。

 また、「喫煙所の数が少なすぎるし、喫煙所は刑務所の牢屋みたいで肩身が狭い」と、笑えるようで笑えない回答も。海外では、完全禁煙という場所もあるなか、制限はあるもののたばこが吸える場所があるだけ、喫煙者にとって、日本は恵まれていると考えるべきでしょうか。(菊地 香織)

掲載元:QLife

関連記事
喫煙は百害あって一利なし 禁煙でがんなどの危険度は急速に下がる
タバコのお洒落なイメージ撲滅へ、仏で包装規制強化の動き ルパン三世愛煙の銘柄も対象
たばこ産業への逆風
非喫煙者の肺がんリスク、受動喫煙で約1.3倍に
JT、エチオピアの大手たばこ会社の筆頭株主に!アフリカでの販路拡大を目指し株式取得!
関連ワード : 調査