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参議院議員選挙2016

平川市で共通投票所設置へ―今夏の参院選で2例目 (2016/5/24 政治山)

週末、家族で買い物ついでに投票が可能に

 青森県平川市選挙管理委員会は、7月の参院選で共通投票所を設置する方針を発表しました。今年4月の公職選挙法改正により設置が可能となった共通投票所は、投票日当日に市内の有権者なら誰でも投票できる投票所で、有権者は普段投票する指定の投票所で投票するか共通投票所で投票するかを選ぶことができます。

 同市は、市の中心部に位置し多くの買い物客が訪れる「イオンタウン平賀」に共通投票所を設置予定で、同じく今回の法改正で解禁された子連れ(18歳未満)での入場をすることができます。

1741自治体のうち前向きなのは4自治体のみ

 共通投票所を導入すると複数の場所での投票が可能となることから、ひとりの人が複数回投票したり、他人がなりすまして投票する「二重投票防止」の対策が必要となります。

 投票に訪れた人が別の投票所で投票していないかを確認するための、投票所間をネットワークでつなぎ選挙人情報をリアルタイムに共有するオンラインシステムの構築には、当然費用がかかります。

 1741ある自治体のうち、今夏の参院選で共通投票所の設置を検討または準備しているのは、北海道函館市、長野県高森町、長崎県島原市と平川市の4自治体のみ。多くの自治体が設置を見送る理由として、オンラインシステム構築にかかる費用の負担増があげています。

 総務省は費用の全額国費負担を発表してますが、システム障害や停電への備えもしなければならず、絶対にミスの許されない選挙事務をさらに複雑にすることから、多くの自治体が設置を見送っています。

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