[東京・品川区]タウンミーティングから地域課題を発見する! (2017/9/12 金井茂樹)
この記事は「広報しながわ 平成29年9月1日号『明日の品川を語り合う「区長とのタウンミーティング」に参加しませんか』」を紹介し、コメントしたものです。
行政にとって、情報を発信する広報活動と同様に市民から多様な意見を聴く広聴活動はとても大切な活動です。行政は、電話や手紙、面談をはじめ、アンケートやタウンミーティングなど様々な活動を通じて市民の意見を集め、その分析を行っています。
今回は、広聴活動の記事のなかから、東京都品川区の「広報しながわ」平成29年9月1日号の“明日の品川を語り合う「区長とのタウンミーティング」に参加しませんか”を取りあげます。この記事は、「住み続けたいまち しながわについて」をテーマにした品川区長と住民との意見交換会への参加案内です。11月11日と12月16日(いずれも土曜日)の二日間行われる予定で、当日は品川区長自身によるプレゼンテーションもあるそうです。また託児も可能となっています(先着)。
タウンミーティングや懇談会といった“対話の場”は、多くの自治体で設けられているものですが、この品川区のタウンミーティングは、その場で発言したい場合に事前に400字程度の発言要旨を提出するという点が特徴的です。発言したい人にとっては手間がかかりますが、質問に対してきちんと回答したいという行政の対話の姿勢が表れていると思います。品川区が、このタウンミーティングを“住民とより深いコミュニケーションを実現する場”と位置付けていることがうかがえます。
地域社会がかかえる課題が複雑・多様化してきていて、“行政と住民との協働”が解決の鍵となってきています。この協働の基礎にあるものは、お互いの信頼関係です。そして、この信頼関係のつくるのが広報広聴活動です。市民の率直な意見から、地域における“真の課題”を見出し、いかに政策的展開に結びつけるかが行政広聴の本質です。対話が新しい価値を生むきっかけになることを期待したいと思います。
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- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報しながわ 平成29年9月1日号
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