[宮崎・宮崎市]読者の声は広報紙を成長させる! (2017/2/21 金井茂樹)
この記事は「市広報みやざき平成29年2月号 No.880『「市広報みやざき」読者の声』」を紹介し、コメントしたものです。
自治体の広報紙は地域の方にどのくらい読まれているのでしょうか。行政情報の入手手段をたずねた、ある自治体の意識調査によると、1位が広報紙で約60%の方が読んでいると報告されています。従来の町会回覧板や口コミにくわえ、ホームページやSNSなど情報手段の多様化が進んでいますが、広報媒体としての広報紙の重要性は変わっていません。広報紙の紙面の充実は自治体広報にとって大きな課題のひとつになっています。
今回は、広報紙の読者の声を毎号掲載している宮崎県宮崎市「市広報みやざき」平成29年2月号No.880の「『市広報みやざき』読者の声」を取りあげます。2月号では、13件の声が掲載されています。特徴的なのは広報紙を読んで、自分の行動を変えたいと思った方や実際に行動を変えた方の意見が多いことです。たとえば、健康に関する記事を読んで生活習慣を変えようと決意した人、美しい写真をみて現地に行こうと思った人、レシピを参考に料理をつくったら家族に喜ばれた人の声が紹介されています。広報紙を通じたコミュニケーションがうまく機能していることがうかがえます。厳しい意見は掲載されていませんが、そのような意見はきっと紙面の改善に活用されているものと思います。なお、広報紙への意見・感想は、はがき、メール、特設サイトでいつでも受付をしているそうです。
どの自治体でも広報紙の読者は減少傾向にあるかもしれませんが、まだまだ広報媒体の中心であることは間違いありません。広報紙をどのように改善していけばいいのか。地域の方全員に情報をお届けするという理念のもと、読者はもちろん、読者でない方の声を常に聴く姿勢をもつことが大切だと思います。
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- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]市広報みやざき平成29年2月号 No.880