[滋賀・多賀町]おたのしみ クロスワードパズル (2017/2/10 本田正美)
この記事は「広報たが 2017年2月号『おたのしみ クロスワード』」を紹介し、コメントしたものです。
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自治体の広報紙には、プレゼントクイズの記事があったりするのですが、今回紹介する滋賀県多賀町の広報紙には、クロスワードパズルが掲載されています。正解者の中から抽選で10名に粗品を進呈とありますので、これもプレゼントクイズの記事の一種であると言えますが、簡単な質問に回答する形式と比較すると、少し頭をひねる必要がありそうです。
この多賀町の広報紙に掲載されているクロスワードパズルは、その質問も工夫されています。ヨコ3のカギが「p2。平成29年多賀町新○○○○の集いがおこなわれました。」、タテ9のカギが「p7。平成29年4月請求分から○○○○料金を改定させていただいきます。」となっているのです。きちんと紙面を確認することで解ける問題が用意されているのです。
また、タテ10のカギは「高取山ふれあい公園はこの字にあります。」となっており、これはご当地の人でなければ、あらためて詳しく調べないと解けないものでしょう。
単にプレゼントを配るのではなく、一工夫した問題を出して、紙面への興味関心も喚起する。細部まで配慮された紙面づくりが凝縮した「おたのしみ クロスワードパズル」の記事でした。
- [著者]島根大学研究機構戦略的研究推進センター特任助教、東京大学大学院情報学環交流研究員 本田正美
- [参考]広報たが 2017年2月号