[埼玉・ふじみ野市]特集 ふじみ野市誕生 10年間の「ありがとう」 (2015/10/13 金井茂樹)
この記事は「市報ふじみ野 平成27年10月号『特集 ふじみ野市誕生 10年間の「ありがとう」』」を紹介し、コメントしたものです。
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平成11年以降、自治体の行財政基盤確立を目的として市町村合併が全国的に推進されました。いわゆる“平成の合併”です。総務省ホームページによると、平成11年3月末時点で3,200以上あった市町村が平成22年には1,730程度になったと報告されています。とくに平成の合併では、財政支援措置の対象が平成17年度までの合併となっていたこともあり、各市町村の合併時期は平成17年度に集中しました。今年は、平成17年からちょうど10年目にあたり、当時合併した自治体では様々な記念イベントが開催されています。
今回は、平成17年10月1日に埼玉県旧上福岡市と旧大井町が合併して誕生したふじみ野市の「市報ふじみ野」の“特集 ふじみ野市誕生10年間の「ありがとう」”と“ふじみ野市誕生10周年記念コーナー”をとりあげます。最初の記事では、ふじみ野市長のあいさつをはじめ、ふじみ野市の年表、合併して誕生した広報誌「市報ふじみ野」の生い立ちなどが掲載されています。「市報ふじみ野」の生い立ちの記事では、合併直前に両市町のそれぞれの広報紙にお互いの市と町を紹介し合った記事を掲載したことや合併後には一日も早く新しい市に愛着を持ってもらおうと企画した記事を数多く掲載したといった、合併前後の広報誌ならではの取り組みを行っていたことが紹介されています。もうひとつの記事は、ふじみ野市誕生10周年記念事業の紹介です。こちらの記事では、環境フェア、スポーツフェスティバル、産業まつりをはじめ、10月から11月にかけて様々な記念事業が行われることが案内されています。とくに、10月24日からはじまる上福岡歴史民俗資料館特別展の“戦後のあゆみ~ふじみ野市誕生までの軌跡~”では、戦後からふじみ野市誕生までの歴史を伝える資料や写真など地域の発展と市民の活動のあゆみを振り返る展示が行われるそうです。
地域に暮らす人たちにとって、自分たちのまちの歴史や市民活動のあゆみを振り返る機会はとても大切だと思います。まちの歴史を学ぶことは、今のまちを知ること、そして次の世代に対する責任を考えることにつながります。このような機会をぜひ活用していきたいと思います。
☆今回紹介した埼玉県ふじみ野市観光協会マスコットキャラクターは「ふじみん」です。
- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]市報ふじみ野 平成27年10月号