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地銀がスタートアップを応援! 福岡から広まった北海道銀行のビジネスコンテスト (2017/1/13 nezas)

関連ワード : ICT 北海道 地域活性化 金融経済 

銀行は、ビジネスを始めたい人に向けて開業資金を融資したり、ビジネスを始めている人に事業資金を融資したり、ビジネスを金銭面からサポートしている。

しかし今、金融機関は金銭面以外でもサポートしているのをご存じだろうか。今回は、北海道銀行のビジネスコンテストについて紹介する。

表彰台

地銀が地域のビジネスをサポート

地銀は、地元企業への融資などを通じて、地域と密接に関わることが多い。融資を行うことで、地元企業が活発に事業活動をすることができる。そして地元の企業が活発に事業活動を行えば、地域の活性化に繋がる。しかし、景気の悪化などによって小さな企業は廃業してしまうこともある。

そのような状況の中、地銀が地域のビジネスをサポートすることが増えているという。その取り組みの一つとして、北海道銀行が開催しているビジネスコンテストがある。「X-Tech Innovation 2016(クロステック イノベーション2016)」だ。

北海道銀行の「X-Tech Innovation 2016」の概要

● 開催目的
北海道銀行の「X-Tech Innovation 2016」は、ICT(情報通信技術)を用いたサービスやビジネスアイデアを募集するコンテストだ。大手企業とスタートアップ企業のマッチングを行い、地域のビジネスをサポートする。「X-Tech」とは、ファイナンス領域だけでなく、さまざまな領域の企業を横断しテクノロジーを活用していくという意味が込められている。

もともと「X-Tech Innovation」は、福岡にあるふくおかフィナンシャルグループが行っていたが、ここに北海道銀行が主催者に加わることとなった。北海道の札幌と九州の福岡で共同開催することによって、地域が持つ優れたアイデアを発掘することを目的としている。

● 募集テーマ
北海道と九州における共通のテーマが二つある。一つは「地方創生」だ。それぞれの地域の特徴を生かした「まちづくり」に役立つサービスを募集するものである。

もう一つは、「ビックデータ/人工知能(AI)」だ。近年は人工知能における科学技術の発達が著しい。この人工知能を用いて実現する新しいサービスがテーマとして求められている。

北海道独自のテーマは、「観光」及び「食」である。北海道は、観光地として人気のある場所が多く、また、さまざまな名産品があることでも人気がある。このようなテーマを生かすことができるテクノロジーサービスが求められている。

ビジネスコンテストは地方創生に役立つのか?

北海道銀行がこのようなビジネスコンテストを開催した目的には、地域おこしがあるといえる。一体、どのように地域おこしに役立つのだろうか。

このビジネスコンテストは、地域おこしに利用できるICTを用いたサービスを募集テーマとしている。すなわち、コンテストをきっかけとして、ビジネスに関わる一般企業の人々も地域おこしを意識することになるというわけだ。

地域おこしは、地方自治体や観光協会、商工会議所だけの役割ではない。企業活動が、地域おこしに貢献する取り組みにもつながる。企業の利益と地域の利益の両方が発生すれば、一石二鳥ともなる。さらに地域おこしは、さまざまなバックグラウンドを持つ人が関わるほど、よいアイデアが生まれてくるともいえるだろう。

ビジネスコンテストで地方創生を

ビジネスコンテストを通じて地域おこしの取り組みが活性化すれば、それだけ地域の魅力的な場所が増えてくる可能性も高まる。魅力的な場所であれば観光も盛んになり、企業誘致もしやすくなるのではないだろうか。

ビジネスコンテストで地方創生に向けたアイデアが、多数生まれてくることを期待したい。

提供:nezas

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関連ワード : ICT 北海道 地域活性化 金融経済