物件選びの参考に!訪日外国人が宿泊施設に期待する意外なもの (2016/12/7 Airstair)
2015年の訪日外国人観光客が前年比47%増となる1973万人(日本政府観光局(JNTO)調べ)と大幅に増加し、ホテルや旅館そして最近ではAirbnbなどの民泊施設を利用する旅行者も増えてきている。
一方で、訪日外国人観光客は宿泊施設に対してどんなサービスを求めているのかあまりわからないということも多いのではないだろうか?
TOTOが宿泊施設にターゲットを絞った「訪日外国人の宿泊施設へのニーズ調査(2015)」の結果を公表したので、こちらのデータをもとに、訪日外国人が日本の宿泊施設に期待するものについてご紹介していく。
訪日前に宿泊施設に期待していたものとは?
訪日前に宿泊施設に期待していたものの中のトップは「接客」(57.8%)となっているが、次いで「トイレ」(56.5%)、「入浴」(48.7%)と予想以上に“水まわり”への期待度が高いことがわかる。
日本の旅館・観光ホテルのトイレを利用して、その設備を二度と利用したくないと感じたことは?という問いでは、トップが「和式トイレだった(11.7%)」、次いで「トイレが汚い」(10.4%)、「トイレが臭い」(9.1%)が続いており、トイレが清潔な状態ではないのは、論外であるといえることがわかる。
特に、「和式トイレ」は外国人観光客にはなじみはなく、「二度と利用したくない」という最悪な印象を与えてしまう恐れすらあり非常に注意すべきことがわかった。
宿泊施設で重視する設備も、水まわりが上位に
公衆無線LANがあまり発達していない日本でははやり「Wi-Fi」がもっとも欠かせないものとして重要視されていますが、「浴室」(75.3%)、「トイレ」(74%)も非常に重要度高く無視できません。
そこまで優先度は高くはないけれども意外と重視する設備になっているのが「エレベーター」(27.3%)だ。
訪日外国人の多くは、スーツケースなど多くの荷物を持って日本にきていることが多い。エレベーターがないと、スーツケースの移動が非常に大変になるため、意識されるポイントとなる。
「外国語での宿泊案内の説明書」も需要あり
Airbnbなどの民泊では対面対応を行っているリスティングは少ない。しかし、TOTOの調査結果では、外国人が宿泊施設に求めるサービスとしてのトップは「外国語を話せる方がいる」(55.2%)だ。
しかし外国語での説明書や館内表示の要望も多く、外国語対応のスタッフを必ず置かなくても外国語対応の説明書や館内表示を行うことで、代替可能であると言える。
民泊専門メディアAirstairでは、物件の立ち上げ作業の中で非常に時間がかかるウェルカムガイドの制作の代行を行っている。
Airbnb上で表示されるお部屋の説明文やホスト様のプロフィールからアクセスガイド、ハウスマニュアル、ハウスルール、周辺マップというゲストのおもてなしに欠かせないウェルカムガイドの代行が可能だ。
TOTO調査結果サマリ
■訪日前に宿泊施設に期待していたもの、「トイレ」が2位
訪日前の宿泊施設への期待していたものについて聞いたところ、1位「接客」(57.8%)に次いで、2位が「トイレ」(56.5%)、3位が「入浴」(48.7%)となり、“水まわり”への期待が高いことがわかりました。
■宿泊施設で重視する設備も、水まわりが上位に
1位「Wi-fi」(84.4%)、2位が「浴室」(75.3%)、3位が「トイレ」(74.0%)となり、やはり“水まわり”を重視する傾向が見られました。
■宿泊施設に求めるサービス、外国語会話に加えて表示・案内も
1位は「外国語を話せる方がいる」(55.2%)、2位「外国語での宿泊案内の説明書」(53.2%)、3位「外国語での館内表記案内」(37.0%)でした。会話の代替機能として、外国語での説明書や表示案内の活用も有効のようです。
■二度と使いたくないトイレは「和式トイレ」
宿泊施設のトイレへの不満点で最も多かったのは、一部に残る「和式トイレ」(11.7%)でした。
■宿泊施設の水まわりの使い方、「わからないまま使った」が 1位
宿泊施設のトイレ・洗面所・お風呂の使い方がわからなかった際に、「わからないまま使った」(30.5%)が 1位。「説明書があった」は 15.6%で、必ずしも多いとはいえないようです。
「訪日外国人の宿泊施設へのニーズ調査」結果公表日本の宿泊施設へ期待するもの1位「接客」、2位「トイレ」、3位「入浴」 2016年02月25日 : ニュースリリース : TOTO
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