支援金と義援金の違い (2013/6/24 日本財団)
「支援金」と「義援金」の違いをちゃんと理解されていますか? 東日本大震災では世界中からたくさんの「支援金」「義援金」が被災地に寄せられ、このふたつの言葉が数多く報道されましたが、いまでも混同して使ってしまう方がいるのではないでしょうか。「支援金」と「義援金」では、お金の使われ方などが大きく違います。心のこもった募金だからこそ、その違いをしっかりと把握して被災者や支援団体を支えてください。
支援金とは?
あなたが応援したい団体、関心がある分野の団体を自分で選んで寄付し、被災地の支援に役立ててもらうお金(支援活動する機関・団体を応援)。
義援金とは?
被災者の方々へ、お悔やみや応援の気持ちをこめて贈るお金。赤十字・赤い羽共同募金・自治体・TV局などが受付(被災者への直接的な支援=見舞金など=)。
支援金と義援金の違い
支援金 | 義援金 | |
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被災地での救命・復旧活動 | 使われる 各機関やNPO、ボランティア団体の判断により、人命救助やインフラ整備などの復旧活動に速やかに役立てられる |
使われない 義援金は被災者に分配されるもので、ボランティア団体や行政がおこなう復興事業や緊急支援には使われない。 |
公平な配分 | 支援団体が使い道決定 支援金の使い道は支援先団体に任せることになる。各団体ごとに支援金の使途や収支の報告を行って透明性を確保している。 |
被災者に公平に配分 被災した県が設置した義援金配分委員会によって、寄付金の100%が公平・平等に被災者に配布される。 |
被災地に届くまで | すぐに届く 被災地からのニーズに対して、各機関や団体が各自の判断と責任において柔軟に使用できるので、すぐに活用される。 |
時間が掛かる 被災者数などの正確な情報を把握した後に均等に分配される。配布作業も混乱する被災自治体が担当するため負担が大きい。 |