認知症高齢者の徘徊等「見守りサービス」、JR西日本と共同で実証実験開始 (2015/12/6 認知症ねっと)
「見守り位置検索サービス」の事業化
株式会社HAMOLOはJR西日本と共同で、IT技術「Beacon」を活用した「見守り位置検索サービス」の事業化に向けた実証実験を開始したと発表した。
HAMOLOは、子供の安全対策や認知症高齢者の徘徊による行方不明などへの対策として、2015年4月より見守り位置検索サービス「キンセイ」を開始。子育て中の保護者や教育機関、高齢者を介護する家族、介護・福祉施設事業者らを手助けし、地域と連携した安全・安心な街づくりをめざしている。
「キンセイ」では、Beacon基盤が内蔵された小型の専用端末を持った子供や高齢者と、「キンセイアプリ」をインストールしたスマートフォンを携帯するサポーターがすれ違うことで、保護者や介護者が、見守り対象者の位置情報を確認することができる。
広汎な鉄道ネットワークを活かした仕組み
JR西日本グループは、「地域共生企業」への取り組みの一環として、子供の登下校や認知症高齢者の安全確保について、駅を中心に地域ぐるみで見守りをおこなう仕組みを検討。HAMOLOと提携し、「キンセイ」の技術とJR西日本の広汎な鉄道ネットワークを活かした「見守り位置検索サービス」の実証実験にいたった。
今回検討される「見守り位置検索サービス」は、見守り対象者が駅や学校などに設置された「定点レシーバー」や、「サポーター」の近くを通過した際に、その位置情報が専用アプリの画面で確認できるというもの。新たに開発された「定点レシーバー」によって、位置情報の確実性を強化。さらに保護者や介護者への「プッシュ通知」や「メール送信」をおこなう仕組みも備わった。
平成28年度中の本格展開をめざす
HAMOLOとJR西日本グループは、今年度中に、自治体や学校・企業の協力を得てモニターを募り実際の利用を開始。実証実験の結果を踏まえて、平成28年度中の本格展開をめざす方針だ。
今後は「定点レシーバー」を、JR西日本京阪神エリアの主要な駅に順次設置していく予定ということだ。
(画像はプレスリリースより)
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