初出店の地方ブランドが腕試し。浅草の新名所「まるごとにっぽん」 (2015/11/24 ジモトのココロ)
日本の観光客も、外国人観光客も、そして、ちゃきちゃきの江戸っ子文化もごった返す場所といえば…そう浅草です。世界の文化のるつぼのようなこの地に、「にっぽん」全国の地域が「まるごと」やってくるんだとか! 12月17日にオープンが予定されているのは、そんな日本全国の地域の魅力をぎゅっと詰めこんだ商業施設、その名も「 まるごとにっぽん 」。
「地方紹介のポータルサイト」がコンセプトのまるごとにっぽんは、全4フロア。飲食や物販、その他イベントスペースやふるさと納税コンシェルジュなど、全50店舗が全国から集います。地域の魅力を「見て」、特産品を「食べて」、イベントスペースで「体験して」、気に入った魅力を「持ち帰って」もらうための、あらゆる仕掛けが詰まった施設になるそうです!
東京初進出のブランドが大集結
まるごとにっぽんがこれまでの商業施設と異なるのは、すでにブランドが確立された著名な商品を扱うのではなく、東京初出店となる地方自治体と地方事業者が多く集まるということ。
東京初出店どころか、お店を出すのも初めてなのが、萩原株式会社のブランド・はぎもの舎です。「お部屋の中のここちよさ」をテーマに、はきものを中心にものづくりを行い、い草や炭など様々な素材を使った商品が並びます。 い草製品メーカーならではの技術力と素材の良さが光ります。
株式会社やまきのブランド・ROKUでは、「理 のある品々を」をテーマに、単なる伝統を超えた、現代生活に通じる日本全国のものづくりを発信します。合理的で使いやすさを重視したら、1つ1つの品々に使う心地よさが生まれる…そういう理のある品々に出会えるのも東京ではここだけ。
まるで生キャラメルのような食感が特徴の干し芋・黄金甘藷などのスイーツは有限会社ムカエあぐりらんどから。これまで一部マーケットや通販などで販売されていましたが、あっという間に売り切れる人気商品です。今回は初めて店舗販売され、岩手県の農家が生産から加工まで行うこだわりスイーツが浅草にやってきます。
ここには東京ですら出会うことができなかった、まだ見ぬ地方の隠れた逸品に出会えるワクワクが待っています。地域の伝統工芸や文化を活かしたものづくりに出会えますよ。
「次の旅行、どこいく?」を決めてくれる旅の窓口も
まるごとにっぽんの3階には市町村とのコラボ企画が楽しめるイベントスペースが設置されます。「【Event space】おすすめふるさと」では「次の旅先が決まる場所」をコンセプトに、 20の市町村で活躍する生産者の思いや技術をプチ体感できるだけでなく、併設されたカフェでは自治体とコラボレーションをした期間限定メニューも用意するそうです。
また「【Cooking studio】おいしいのつくりかた」では、各地の食材や調味料を使った料理を実際に作って食べて、地域の魅力を食から感じる料理教室を開催。地方の郷土料理を学べば、いつもの食卓も盛り上がりそうですね!
新業態が集まるわけ、それは「腕試し」の場
まるごとにっぽんでは、これまでお店を構えることがなかったブランドや、東京で販売されたことのない商品がずらりと登場します。
それを実現するために、大量生産ができないなど大手での流通が難しい商品を直営ゾーンで販売する販路開拓支援や、店舗の内装などをまるごとにっぽんが用意し、初期投資を抑えたテナント出店支援など、まだ表舞台に登場したことのない出店者に腕試しの場所として活用してもらえるような仕組みを整えました。
またテナントに合わせたルールを設定し、販売の現場までコンサルティングやサポートに入ってくれるため、出店者の販売ノウハウの蓄積にも繋ります。
つまり、まるごとにっぽんをきっかけに、購入側にとっても生産側にとっても新しい発見の場となるんです。
今すぐにでも、このワクワクを体験してみたくなったのでは? この冬は、浅草観光のついでに日本全国をプチ旅行した気分になれる新名所・まるごとにっぽんへも足を運んでみてください。
参考:まるごとにっぽん https://marugotonippon.com/
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