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「地上戦を勝ち抜く選挙セミナー」開催 (2014/12/22 オムニメディア・ジャパン ディレクター 西村健氏)

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 政治・選挙に関する選挙戦・演説・政策のトップランナーが集まり、統一地方選勝利へ向けた具体的な方法と効果的な動き方について具体的な実践論を探っていく「地上戦を勝ち抜く選挙セミナー」が20日、高田馬場のCASE Shinjukuにおいて、オムニメディア・ジャパンと政策支援合同会社の共催で開催されました。オムニメディア・ジャパンの西村健氏のレポートでお伝えします。

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 有権者の視点に立つことがいかに大事か。有権者は何を見て、聞いて、感じて、投票所に行き、どのような思いで投票ブースの前に立ち、最後に何をするか。こういったことを注意深く分析し、深く考え、いかに工夫するかが統一地方選の候補者に求められることを思い知らされた1日だった。

 20日に高田馬場で開催されたオムニメディア・ジャパンと政策支援合同会社が開催した「理想の政治家づくり」第1弾のセミナー。私(西村健、日本公共利益研究所代表)も登壇し、衆議院議員選挙でのネット利用度、地方議員に有権者が期待する役割について発表。実際、「地域の問題を分析して解決する」ことが議員に求められていることをデータで明らかにした。

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 そして、オムニメディアの沖見泰一氏が登壇。有権者から注意深く悩みを聞くこと、じっくり自分と競争相手を分析すること、そして戦略の重要性を経験談を交えて説明。臨場感あふれる内容で選挙の表と裏が明らかになる。

 同じくオムニメディアの中島由美子氏は言う「選挙はコミュニケーションが全て」だと。コミュニケーションのためには声が重要で、声を使い分けることが印象を変える。そのことを中島氏の「声診断」システムの実演によって、改めて認識、いや衝撃を受けた。

 そして、トリは細川甚孝氏。「公約(政策)にはデータ、論理、対話が必要」と問題提起をする。有権者が感じていることを言語化し、いかに「一見シンプルに見える現象にこういった幅広い課題が背後にあるんですよ」「現状を放置し、このまま行くと、この先、課題はより一層悪化する可能性がある」と有権者に伝えること。データをもとに練られた公約がいかに人の心を打つか、心に訴えるのかを身にしみて感じる。支持者を集めたワークショップをやることも大切なのだなあと思った。

 候補者の心、考え方、声に共感し、主張する政策に納得してもらうための方法が語られた4時間のセミナー。クローズドのセミナーなので、ここで詳細を書けないのは残念だが、長年経験してきたプロたちの凄さにしびれてしまった。

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 某議員が雪が舞う中、有権者に向かって全速力で走っていき、満面の笑みで握手し、最大限の心をこめて話しかける。そして、有権者の目を見ながら、話を「うんうん」とうなずきながら聞き、適切なタイミングで「このままだと○○になってしまうのですよ」と熱弁を振るう姿がふと脳裏に浮かんだ。寒い冬を越えた先に、住民の代理人の候補者たちに、どのような春が来るのだろうか。

西村 健(にしむら けん)
1975年生、東京都杉並区出身。
経営コンサルタント、NPO法人日本公共利益研究所 代表。
オムニメディアジャパン ディレクター、政策支援合同会社研究員。
戦略立案、人事マネジメントの専門家。現場での選挙運動員としての経験も。
上級ウェブ解析士、行政経営フォーラム会員。
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