[福山市]観光と医療を結びつけた「医療版ワーケーション」を展開 (2024/10/9 株式会社ぎょうせい)
広島県福山市(46万700人)は、医師不足の解決に向けて、MRT㈱ と㈱JTBと連携し「医療版ワーケーション」の取組みを進めている。
同市では、医師の働き方改革と地域に不足している小児科医の確保という社会課題の解消を目指して、2022年度に全国に先駆けて「医療版ワーケーション」の取組みをスタートした。医師に市を訪れてもらい、同市を含む備後圏域6市2町(広島県福山市、三原市、尾道市、府中市、世羅町、神石高原町、岡山県笠岡市、井原市)の観光地をめぐり、美しい景色と地元のグルメを堪能しリフレッシュしてもらった後、福山夜間小児診療所で短時間の勤務を行ってもらうもので、いつもとは異なる医療環境の中での仕事を通じて新たな出会いや交流を生み出し、参加者同士が互いに学びを得る機会にしようという取組み。
これにより、将来的に医師の移住や2拠点勤務、オンライン診療などの可能性を探る一方、地域の医師の労働負担軽減などの課題解決にも貢献することが期待される。全国初の試みとなった2022年度に続き、23年度も複数回実施。24年度も「医療版ワーケーション」の継続実施を予定している。
(月刊「ガバナンス」2024年4月号・DATA BANK 2024)
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