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中国向け越境EC市場は19年に7.8兆円規模へ、日米からの展開中心に  株式会社フィスコ 2017年2月13日

関連ワード : ICT 中国 金融経済 

総合マーケティングビジネスの富士経済が9日発表した最新リポートによると、中国向け越境ECの市場規模(物販)は2019年に、世界全体で4700億人民元(7兆7879億円)に達する見通しだ。16年見込みの2320億人民元に比べ、約2倍に膨らむ計算。特に日本や米国、韓国からの展開が中心になるという。

中国政府は内需主導型の経済成長を目指し、ECの普及を積極的に進めている。特に越境ECについては、国外での消費を国内消費に切り替えられるため、法改正などによって活性化を図っている状況だ。そうした環境の中、日本から中国向けの越境ECも年々増加。16年には、その規模が613億人民元に拡大したとみられ、米国や韓国などを抑えて最大の市場規模に成長したと見込まれている。

商品カテゴリー別では、中国向け越境ECのうち30%弱を生活雑貨が占める。中でも、海外製品への安心感や安全面から、紙おむつをはじめとしたマタニティ・ベビー用品の実績が高い。価格競争の激化が懸念されるものの、「一人っ子政策」の廃止によってこれら用品の需要はさらに高まることが予測されるという。

このほか、スキンケア用品・化粧品、美容器具などを含むビューティ用品が25%弱を占める。外国化粧品ブランドの出店活発化や、国内メーカーとの提携により、正規品が安定的に供されていることで販売実績が拡大している格好だ。食品に関しては、中国産に対する消費者の疑念が依然として強く、粉ミルクやスナック菓子をはじめとした加工食品などの需要が高まっている。

アパレル用品では、ベビー・子供服、インナーウェア、マタニティウェアなどの販売が拡大中。家電の中では、炊飯器や空気清浄機などインバウンド消費の主力商品が越境ECでも人気となっているものの、取引の規模は小さい。

受注形態別では、スマートフォン経由が60%以上に達する。4G対応の安価なスマホが普及する中、11月11日の「シングルデー(独身の日)」など大規模なセールイベント時に、イベント中継をパソコンで鑑賞しながらモバイル端末で商品を購入する消費者が増えているという。また、ECサイト側ではショッピング用のスマホアプリを公開し、クーポン発行などで顧客誘導を進めている。

【亜州IR】
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