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大気汚染死者で中国が世界首位、米機関が報告 株式会社フィスコ 2016年2月15日
米ワシントン大学健康指標評価研究所(IHME)はこのほど「世界の疾病負担研究」の最新結果を発表し、大気汚染による年間の死者が世界で約550万人に上り、うち中国は160万人で首位であることを明らかにした。インドも130万人に上る。英メディアが伝えた。
同研究所が2013年に集めたデータを基に分析したもの。日本、韓国、欧米の先進国では過去数十年間、大気を含む汚染対策に巨額の投資を行った結果、大気汚染が大幅に改善した。一方で、中国、インドなど新興国では汚染が年々深刻化し、死者も増えているという。
中国やインドでは、大気汚染の死者が栄養不良、肥満、アルコール、違法薬物による死者の数を上回る。世界全体で見ても、大気汚染は高血圧、食生活の不良、喫煙に次ぐ4番目の脅威となっている。
同研究所によると、中国の大気汚染の一番の原因は石炭で、毎年36万人が死亡している。石炭を燃料とする火力発電や暖房への規制が始まったが、高齢化の進展で体の弱い人が増えているため、死者が減らない恐れがあるという。
【亜州IR】
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- 株式会社フィスコは、投資支援サービス等を提供するプロフェッショナル集団です。2013年4月19日に、インターネットを使った選挙活動を解禁する公職選挙法の改正に伴う新たなコンテンツ提供を発表し、各政治家の発言要約や影響分析のコンテンツ提供を開始しており、その付加価値向上に取り組んでいます。