政治から読み解く【経済と日本株】：田中良生氏「成長指向型の法人税減税に取り組む」 株式会社フィスコ 2014年6月3日
自民党の田中良生衆議院議員が「党本部で開催された経済産部会の税制勉強会に政務官として出席しました。経団連、日本商工会議所からのヒアリングを受け、成長指向型の法人税減税に取り組むことを確認しました。」とフェイスブックでコメントしている。
安倍政権は、今月をメドに発表する成長戦略の一環として、法人実効税率の引き下げを検討している。本日の朝方には、法人税減税に対して否定的な意見を発していた麻生財務大臣が、「責任ある代替財源あれば法人実行税率引き下げも」と発言。市場では法人税減税の実現に対する期待感が広がりつつある。
ただ、法人税減税による経済的な効果を期待する声はさほど聞かれない。市場が期待するのは、法人税減税を強く希望する海外投資家が日本株買いに動く可能性が高い点である。海外投資家を敵に回しては日本株の上昇はありえないと言われるほど、東京市場における海外勢の存在感は大きい。安倍首相は月内に方向性を決めるとコメントしていることで、6月は自民税調など関係者の発言で相場が大きく動く可能性も。
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