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新興国の成長ドリームが崩壊、ブラジルで5000億円の大型破綻 株式会社フィスコ 2013年10月31日
関連ワード : ブラジル
ブラジルの実業家エイク・バチスタ氏が経営する石油大手OGXペトロリオが30日、破産法の適用を申請した。負債総額は約50億米ドル(約5000億円)。
OGXでは社債償還条件の組み直しなどを債権者と協議してきたが、話し合いはまとまらずにデフォルト(債務不履行)に陥った。バチスタ氏の資産はピーク時に345億米ドルに達していたが、新興国家としてのブラジルの成長ドリームがひとつ打ち砕かれた格好だ。
OGX破綻で最も大きな損害を被ったのが米債券投資大手パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)と言われている。PIMCOは2002年に発生したブラジル金融危機の際にも債券購入を積極的に進め、後のルーラ政権での急速な経済成長で恩恵を享受。
OGXの社債について、ブラックロックなど大手ファンドが今年に入ってから相次いで撤退する中、PIMCOは2018年と2022年債を買い増していたことがブルームバーグの統計から明らかになっている。英フィナンシャル・タイムス(電子版、30日付)によると、OGXは2011年から36億米ドルの社債を発行し、うちPIMCOが17%以上を購入していたという。<RS>
- 株式会社フィスコは、投資支援サービス等を提供するプロフェッショナル集団です。2013年4月19日に、インターネットを使った選挙活動を解禁する公職選挙法の改正に伴う新たなコンテンツ提供を発表し、各政治家の発言要約や影響分析のコンテンツ提供を開始しており、その付加価値向上に取り組んでいます。
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