「iPhone」でKDDI好調 株式会社フィスコ 2013年10月29日
KDDIの2013年9月中間連結決算は大幅な増収増益となり、営業収益、営業利益ともに中間業績として過去最高となった。
各事業部門すべてで増収増益となったが、特に携帯電話契約の純増数が134万件と順調に伸びたことや、スマートフォン「iPhone」の販売が好調で全契約に占める(多機能携帯電話)割合が42%まで上昇したことから、通信料の収入が増えたことが業績に貢献した。また、ケーブルテレビ大手のジュピターテレコム(J:COM)を子会社化したこともプラスとなった。
営業収益は2兆537億円と初めて2兆円を超え、対前年同期比18%の大幅な増加となり、営業利益も同50.3%増加し3476億円と、ともに過去最高を更新した。また、経常利益は同55.1%増の3521億円、純利益は同104.4%増の1630億円億円となった。通期予想に対する進捗率は、営業収益が49.6%、営業利益が55.2%に達し、好調な業績となった。
KDDIは通期の業績見通しは据え置いたが、田中孝司社長は、通期で前年比20%の増益目標に向けて順調に進捗しているとアピールしている。 携帯電話の契約者獲得は順調で、NTTドコモ、ソフトバンクからの顧客流入が続いており、このV字回復の勢いを持って通期業績の上方修正が期待される。 <YU>
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