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【中国の視点】中国最大の水素電池工場が稼動、第1陣はトヨタ向けに出荷へ 株式会社フィスコ 2013年10月30日
中国国内最大となる自動車用ニッケル水素電池工場はこのほど、正式に稼動した。同事業は中国の電池メーカー湖南科力遠新能源(湖南省)がパナソニックの湘南工場(神奈川県)を買収し、その技術を中国本土で応用。投資額は約4億5000万元(約72億円)となり、初年度の生産能力は6万台となる見通しで、2018年には30万台まで拡大すると見込まれている。また、第1陣の製品はトヨタのハイブリッド車「プリウス」向けに供給することも報じられた。
大気汚染が深刻化している中国の東北部では、電気自動車(EV)やハイブリッドカーの普及が期待されている。一方、現在の技術では、EVの普及が少なくとも20年がかかると予測され、即効性の高いハイブリッド車に注目が集まっている。また、トヨタのほか、上海汽車集団や吉利汽車など国内大手も湖南科力から仕入れる意向を示している。
湖南科力は、同工場の稼動について、中国のニッケル水素電池技術と世界の最先端技術との差を20年間短縮させることが可能だと意気込みを示した。また、トヨタの中国関係者は、整備中の常熟開発研究センター(江蘇省常熟市)が11月に完工する見通しを示した。ここでは、一部のハイブリッド技術の中国国産化を実現し、2015年までに中国国産車への搭載を目指していると発言した。<ZN>
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