【ブラジル大統領選】10月26日 決選投票、シルバ氏「ルセフ氏の支援はしない」 ネット選挙ドットコム 2014年10月10日
ブラジルで5日、大統領選挙が行われた。開票の結果、現職のジルマ・ルセフ大統領が得票率41.59%を獲得。ブラジル社会民主党のアエシオ・ネベス上院議員は得票率33.55%を得て2位となった。ただ、両候補とも過半数に達していないため、26日に決選投票が行われる。
選挙前の世論調査では、ルセフ大統領と決選投票になると予想されていたブラジル社会党のマリナ・シルバ元環境相。予想に反して約21%の得票率で3位だった。シルバ氏は、飛行機事故で死亡した故エドゥアルド・カンポス氏の代わりに大統領選に出馬することとなり、カリスマ性と同情効果で支持率を上げていた。
Image:by redebrasilatual(画像はイメージです)
決選投票では、シルバ氏の支持者がカギを握るとして、両陣営ともシルバ氏支持者の確保に動き出した。だが、シルバ氏は選挙後、「ルセフ大統領と与党・労働者党の支援は断固として排除する」と明言。
ルセフ大統領は大統領選の第1回投票で、シルバ氏に対しネガティブ広告を展開、それが敗北の要因となった。そのことからも、同氏や社会党からの公式推薦を得るのは難しいと見られる。
一方で、シルバ氏の支持者が、同氏の推薦する候補に投票するかどうかは不明だ。多くの支持者らは労働者党や社会民主党のような伝統的な政党に失望したために、シルバ氏を支持しただけの抗議の有権者だからだ。
サンパウロ大学の政治学者は、シルバ氏支持者の3分の2がネベス氏に投票、一方で、ルセフ大統領に投票するのは多くても4分の1ほどと予想している。
▼外部リンク
シュピーゲル誌/Stichwahl in Brasilien:Jetzt entscheiden die Protestwähler
http://www.spiegel.de/politik/995459.html